数年前から「キャンブラ」という、う蝕のリスク検査で、患者さんのむし歯のなりやすさを評価し予防をしています。
キャンブラとは、アメリカで生まれたむし歯予防管理方法です。最大の特徴はそのシンプルさ。
下記の専用の機械を使い、15秒で一部の検査結果がわかります。
これは、お口に潜む歯垢(プラーク)中のバクテリアの酸を発生させる時のATPの活動量を計測しています。
比較的、お口の健康意識の高い患者さんが
カリエスリスクマネジメントを受けておられます。
むし歯の原因はひとつではなくたくさんの原因がありますが、もっとシンプルに考えてみたいと思います。
天秤(はかり)をイメージしてみてください。
右側に“むし歯になる原因”を乗せてみます。例えばたくさんのみがき残しや間食が多いなどです。
左側に“むし歯を防ぐ行動”を乗せてみます。例えばフッ素の使用や唾液が多いなどです。
このはかりがどちらに傾くかで、その方のむし歯になりやすい危険度が評価できます。
危険度が高くても、その高さによって対策がありますので私たちにおまかせください。患者さん個人個人の生活に寄り添った形での健康管理提案を行いますので、むし歯になりにくいお口の未来を一緒につくっていくことが可能になります。
これから、このう蝕管理方法の有効な点を述べていきたいと思います。