中学生の歯科受診の勧め


先日、中学生になった息子のメンテナンスを久々に担当した際、息子の口腔内の変化に危機感を感じました。

永久歯列は中学生の間に完成しますが、萌出直後の永久歯は未熟で成熟する23年の間は非常に虫歯になりやすくなります。

しかし、子どもたちは小学校を卒業すると急に親の手を離れ、仕上げ磨きも卒業し、勉強や部活動など新しい生活で生活習慣が不規則になり、より虫歯の危険を高めていきます。その為、中学生の時期の歯科受診はとても重要です。それを怠ってしまい、小学生まで大事に守ってきた歯が、虫歯になるケースが少なくありません。

小中学校などでは毎年歯科検診が行われていますが、「学校歯科治療調査」によると、要歯科受診と診断された子どものうち歯科未受診は、小学校が52.1%、中学校が66.6%、高校が84.1%、特別支援学校が55.8%で、いずれも過半数を占めるという結果が出ています。また、むし歯が10本以上ある、歯の根しか残っていないような未処置歯が何本もあるなど、咀嚼が困難な「口腔崩壊」の子どもがいる小学校は4割という状況です。

メンテナンスだけでなく、歯科治療さえも受けていないお子さんがこれだけ多いのです。

その背景には両親の多忙や口腔ケアへの理解の低さ、子ども自身も習い事などで通院時間がない事が考えられますが、短縮日課や長期休みを利用し、ぜひ受診していただきたいと思います。

 

麻生歯科では、小児歯科の麻生キッズデンタルパークと連携を取り、永久歯が生え揃う小学校高学年〜中学生の患者さんの転院受け入れをしています。麻生キッズデンタルパークに通われたお子さんであれば、通院中の情報は担当衛生士により引き継ぎを行います。 乳幼児期から通院されたお子さんが、安心して何十年とメンテナンスに通えるよう、医療体制を整えています。

また、麻生歯科ではCAMBRA(キャンブラ)と呼ばれる、米国式のむし歯のリスク(=危険性)を評価して歯を予防で守る実績のあるシステムを導入しています。

永久歯が生え揃う時期にこそ、リスク評価を行い、虫歯予防をしていきましょう。麻生歯科へご家族皆さんでの来院をお待ちしております。