顕微鏡歯科学会オータムセミナーへ参加してきました

11/10(日)東京で行われた顕微鏡歯科学会オータムセミナーへ、当院の歯科衛生士3名が参加してきました。

近年、全国的に顕微鏡歯科学会認定歯科衛生士も増えはじめ、当院の歯科衛生士も資格取得を目指し、外部講師からレクチャーを受けながら日々マイクロスコープを用いたメンテナンスを研鑽中です。

この度のセミナーでは、当院の院長と親交のある「はたなか歯科医院」の畑中昭彦の公演もあり、予防歯科でマイクロスコープを使用することの意義をどう患者さんに還元するかという問題提起から、歯科衛生士のマイクロスコープ教育方法、動画保存の画期的手段についてご紹介があり大変参考になりました。

歯科衛生士がマイクロスコープを使いこなせるようになるには日々のトレーニングが必要ですが、当院もまだ歯科衛生士全員が完全に使いこなせている状況ではないので、スキルの標準化を目指して全員でトレーニングしていきたいと思います。

認定歯科衛生士までの道のりはまだ遠いかもしれませんが、そのスキルが患者さんの利益に繋がるよう、全員で刺激し合いながら努力していきたいと思います。

医院見学のご報告 

「歯科衛生士のためのマイクロスコープセミナー」でご指導いただいた歯科衛生士の高橋先生のおられる高田歯科を見学させていただきました。

今回一番教えていただきたかったことは、メインテナンス患者さんへのマイクロスコープの活用です。
私たちは動画や静止画の撮影から、患者さんに情報提供することを日々行っております。
歯科医師がマイクロスコープを使用し始めるなか、歯科衛生士でいち早く取り入れられている高田歯科を見学させていただけたことを大変嬉しく思います。

患者さんに伝える“プレゼンテーション”ツールとしてのマイクロスコープの使用を見せていただきました。

それに習って私たちも日々の診療に取り入れていきたいと思います。

KDPクオリティアップ勉強会ベーシックコース第3回

朝田芳信教授を講師に招き行ったKDPクオリティアップ勉強会 ベーシックコースも3回目になりました。

今回はう蝕予防の基礎に関する講義が行われました。
乳幼児のう蝕のは年齢によって発生しやすい部位が異なります。
それは歯の萌出時期と食習慣が関わってくるからです。
特に乳幼児では口腔機能の発達によって食事の摂り方や間食内容が変わってくるので、患者にう蝕が見つかった場合、何歳頃に何が原因で発生したものなのかが判断しやすいとのことでした。

う蝕の予防策としてブラッシングや間食の摂り方、フッ化物やシーラントといったものがありますが、患者のリスクに応じたものを選択する必要があります。
そのためにも普段の生活状況の把握は重要となってきます。

第一・第二大臼歯を守ることが高齢者になった時の残存歯数に大きく関わってくるそうです。
患者一人ひとりの口腔内と生活状況をきちんと確認して予防策を立てていく必要があると再確認できる、とても有意義な講義でした。

静岡県立総合病院 歯科口腔外科との診療連携

毎月近隣の有志の開業医の先生方を交えて静岡県立総合病院 歯科口腔外科との診療連携勉強会の機会を設けています。そこでは口腔外科の先生方の症例発表、臨床症例の検討や相談、有益な論文提示やお互いの紹介患者さんについて報告し情報を共有しています。

 

 

 

 

 

 

 

先日行われた会合では

1.エナメル上皮腫治療で下顎骨切除後の顎骨再建にチタンプレートと腸骨を使用した症例

 

 

 

 

 

 

 

2.歯性上顎洞炎の投薬治療による効果と原因の追究の経過報告

 

 

 

 

 

 

 

3.口腔管理における口腔癌への配慮

 

 

 

 

 

 

 

口腔外科の先生方や参加されている開業医の先生方から、それぞれの立場を踏まえた意見交換が活発に行われました。

東京デンタルショー2019

先日、東京ビックサイトで行われた東京デンタルショーに参加してきました。

当院から2名の歯科衛生士が

「伝わる!患者が動くTBI」

「使ってみてわかるクラプロックス歯間ブラシの効果」のテーマで

CUPAPROXのブースで2日間お話をさせていただきました。 

CURAPROXはカラフルなデザインが特徴で沢山の方が手にとってみてくださり

歯科医師、歯科衛生士の方々、学生さんで体感ブースコーナーは大盛況でした。

 

 

 

 

 

 

 

CURAPROX製品はデザイン性が高いだけでなく、プラークが確実に除去

できるように緻密に毛先が設計されていたり、健康な歯や歯周組織で過ごせる

ように毛の柔らかさを重要視しています。

柔らかさや設計に1つ1つ意味があることを体感セミナーを通して伝えられた

のではないかと感じています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その他の会場にはマイクロスコープやCT、口腔内スキャナーなど最先端機器、新製品

の展示がありデジタルデンティストリーが日々進化していること見てわかりました。

予防やメインテナンスも歯科医療の基盤になりつつありますので、治療主体の医療から

予防、治療、健康維持を包括する「健康医療」へ歯科医療は変わってきているのだとデンタルショーを通じて感じることが出来ました。

 

医院訪問セミナー 

医院訪問セミナーに行ってきました。

今回は福岡県の歯科医院で、自費ブラッシングをテーマに歯科医師4名、歯科衛生士9名、受付2名、歯科技工士1名のスタッフ総勢16名が受けてくださいました。

ブラッシングというと一般的には歯科衛生士の仕事という認識が強く、院内で歯科衛生士だけが対象とされることも多いのではないでしょうか。
こちらの医院では受付の方も含め全員で聞いてくださる姿勢に、こちらもお応えしたいという気持ちで福岡県に向かいました。

地域に愛されている評判の歯科医院であり、大先生からのお話では、「歯みがきに皆が注目していない頃から、取り組んでいる」とのことで、広いブラッシングコーナーが設けられていたのが印象的でした。

そんななか、

「取り組んでいるが、患者さんのプラークコントロールがなかなか良くなってこない」

という悩みや、

「様々な考えがあるがやはり一番大切なのはブラッシングだと考える」

という先生の考えに強く共感しました。

新しく目にする清掃ツールやその考え方を知り、習得しようとする医院の雰囲気やスタッフの方々の姿勢にこちらも学ばせていただきました。

「歯科医が感染症医となる日」、セミナー受講 

医科歯科連携のセミナーに参加してきました。
今回参加したセミナーは、

日本アンチエイジング歯科学会主催、 医歯連携 ~最新健康三大トピックス~ 歯周病を全身感染症として捉える時代の到来 「歯周病」「糖尿病」「認知症」~その関連性を探る~というものです。

プログラムは、

1.「口腔―腸 マイクロバイオーム相関から見える未来」.辻村  傑 先生 (医療法人社団つじむら歯科医院理事長・IDHA 国際歯科衛生士学会会長)
2.「なぜ歯周病菌は、糖尿病やアルツハイマー病を引き起こすのか?」 西田 亙 先生 (糖尿病専門医・にしだわたる糖尿病内科 院長)
3.「歯科でできる糖尿病療養指導」原瀬 忠広 先生 (愛媛県糖尿病協会理事・医療法人原瀬歯科医院理事長)
4.「認知症専門医が教える!脳の老化を止めたければ歯を守りなさい!」 長谷川嘉哉 先生 (認知症専門医・医療法人ブレイン理事長)
で、2名の歯科医師の方、糖尿病専門医の方、認知症専門医の方のお話を聞くことができました。

大変多くの情報を知ることができたなかで、特に心に残っていることは2つあります。
ひとつめは、歯周病菌の中で病原性の高いPg菌(Pgi菌)が歯肉や全身に住み着くというお話の中での病理検査の写真です。
細胞内に侵入し、通常では不可能と思われる脳内にも明らかに侵入しているその画像に震撼しました。
歯周病とアルツハイマー病との関連はバラエティー番組でも取り上げられており、一般の方にも知られてきています。この事実と口腔ケアの重要性をさらに広めていく必要性を感じました。
2つめは、“講演とセミナーの違い”です。
講演とは何度聞いても良い話、ということで、聴衆が、聞けてためになったなと感じる話です。それに対して、セミナーとは行動を促す要素×方法論の秀逸さが求められます。
セミナー講師として人前に立つことがあるなかで、大切なことを教えていただきました。