日本経済新聞「AI、歯科医の常識変える」

当院のセレック治療 保存専門医の風間龍之輔先生が

5月28日の日本経済新聞の

「AI、歯科医の常識変える」という記事で掲載されました。

当院の歯科医は風間先生の指導の下、高度なセラミック修復技術を学んで

臨床に活用しています。風間先生の診療日は毎週水曜です。

 

当院HPのセラミック治療のページと合わせて

是非、ご覧ください。

第37回 EBM勉強会

5月15日 麻生歯科クリニックとASO KIDS DENTAL PARK合同でEBM勉強会を行いました。

コロナウイルス感染対策のためZOOMを利用して行いました。

日々臨床において永久歯先天性欠如を有する患者さんに対応することが多いので

今回は永久歯先天性欠如をテーマとした論文を選択しました。

「永久歯先天性欠如の発現様式のメタアナリシス」です。

EBM20200331ブログ

初めてZOOMを使用し勉強会を行いましたが一同に介さなくても情報を共有できるので

コロナウイルス感染対策を取り今後も合同勉強会を続けていきたいと思いました。

第36回 EBM勉強会

 

麻生歯科クリニックとASOKidsDENTALPARK合同で

EBM勉強会を行いました

文献の題名は

Enamel roughness and incidence of caries after interproximal enamel reduction:

a systematic review

(エナメル質の粗さと隣接歯間エナメル質切削後のう蝕の発生率:システマティックレビュー)です。

 

当院では昨年からinvisalignシステムの導入し、患者さんへ提供しています。患者満足も高くとても良い治療方法だと考えますが、一方でエナメル質を一部リスキングすることによるう蝕の増加や進行について懸念されます。そこで今回のEBMはIPR後のう蝕の増加率を研究したシステマティックレビューを選択し検討しました。

 

文献の結果としては、“IPRで処理した歯の表面と対照歯の表面との間でう蝕の発生に統計的な違いは示されなかった”です。しかし、IPR後の“エナメル質の荒さ”に関してまだエビデンスに基づく結論を引き出すことは困難であり、当院での課題も見えました.

 

第24回 米国歯科大学院同窓会(JSAPD)公開セミナー参加 

年始、毎年楽しみにしているJSAPDのセミナーに参加してきました。

今回のテーマは、

Session 1『ミニマムインターベーションの是非を問う』
Session 2『歯周病と全身疾患 ~エビデンスに基づくコンセンサス~』

で、7名の歯科医師の方々が講演されました。
JSAPD、米国歯科大学院同窓会( Japan Society of American-educated Postdoctoral Dentists )は、海外で大学院を卒業した先生方の集まる会で、今後留学を目指す後輩達のためや、日本の歯科医学の発展への貢献を目的としています。
そのためとてもレベルが高く、刺激を受けられるセミナーです。

今回の1つめのテーマは、私たちの診療の考えに近いミニマムインターベーションでした。エンド、インプラント、補綴に関してそれぞれの専門分野の先生からご講演いただきました。
2つめは昨今話題の、歯周病と全身疾患がテーマで、歯周病の新分類の話、糖尿病・動脈硬化・その他歯周疾患と関連のあるもの、喫煙など盛りだくさんの内容で、私たちが日々の臨床で何となく感じていることや疑問点を最新の文献を用いて説いてくださいました。
多くの文献を理解するのには少し時間がかかりそうですが、最新の確かな知識を理解し診療に還元していきたいと思います。

第35回 EBM勉強会

最近、当院において象牙質知覚過敏症に対する使用薬剤としてグルーマ、ティースメイトを相次いで導入しました。

そこで馴染みのないレジン系DH抑制剤であるグルーマの臨床的効果について調べてみることにしました。

 

 

テーマ「象牙質知覚過敏症における使用薬剤の効果について」  

 

今回引用した論文

Clinical efficacy of resin-based materials for dentin hypersensitivity treatment

Am J Dent 2017; 30(4): 201-204

 

レジン系材料の象牙質知覚過敏症(DH)治療における臨床的効果

 

(目的) 

レジン系DH抑制材の実際の患者への効果を、二重盲検法を用いて6ヶ月後まで診断して評価することで、安全かつ有効な治療法としてレジン系材料を用いることが可能であるかを検討した.

 

(方法) 

DHを訴える30名の成人患者が二重盲検法による臨床試験に参加した.DHの診断は2秒間の圧搾空気による刺激を用いて行った.

DHの痛みの評価はVAS法を用いて判断した(0:痛みなし,10:激痛).30名の成人患者の179歯に対して,コンピューター制御ランダム表に基づき3種のDH抑制材の1つを無作為に塗布した.

DH抑制材としてはクリンプロXTバーニッシュ(3M:CV),クリアフィルSEプロテクト(クラレノリタケデンタル:CP)、グルマ2ボンド(ヘレウスクルツァー:GB)の3種を用いた.

DHの痛みはVASスコアを用いて、術前、術直後、1ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後に判定した.

 

(結果) 

DH抑制材の治療効果は、CV、CPおよび、GBとも術直後にVASスコアが優位に劇的に減少したが、1、3、6ヶ月間では治療効果に有意差はなかった.

また3種の製品間でも有意差は認められなかった

 

(考察)

 

今回の臨床研究の結果から,レジン系DH抑制材の塗布はきわめて有力な治療法であることが明らかとなった.

臨床実感と異なる結果であったが,今後使用時には確実な防湿をし,長期予後に期待したい.

ただしレジン系DH抑制材はレジン修復を阻害するので適応には症例を選択する必要がある.

 

 

 

 

 

第4回小児歯科クオリティアップ勉強会 

1月19日 赤坂の博報堂ラーニングスタジオにて、鶴見大学の小児歯科学講座教授である朝田先生による「第4回 小児歯科クオリティアップ勉強会 ベーシックコース」に参加してきました。

 

今回のテーマは2つ

障害を有する小児への対応法(知的障害、自閉スペクトラム症、ADHDなど)

精神機能障害児の治療時における問題点

 

障害を有する子どもの分類は主に8つあり、その中に様々な疾患や障害が含まれます。小児歯科の臨床において、何かしらの障害を有する子どもの場合、円滑に診療を行うことは難しいのが現状です。

医療従事者として重要なのは、各々の障害に対する言葉の意味合いを正しく理解すること。また、患者の口腔内だけに視点を置くのではなく、全身に注意を向けながら患者を診ることだと学びました。顔貌の特徴や会話の仕方、場合によっては、SpO2の数値測定や呼吸の有無などの確認は非常に重要なことです。今後の臨床でも、患者の情報を共有し、チームで連携して診療に臨みたいと思います。

 

続きを読む

在宅歯科医療推進研修受講 

静岡県歯科衛生士会主催の在宅歯科医療推進研修に参加してきました。

テーマは、

「在宅歯科診療の知識・技術を備えた歯科衛生士の育成」
   ~地域における食支援・歯科口腔領域からその一翼を担うため~
「ときどき入院ほぼ在宅とはいうけれど~繰り返す誤嚥性肺炎を防ぎたい!」

で、2つの講演がありました。

1講演目は、「誤嚥性肺炎の実際について」を、三島中央病院外科医師の方がお話くださいました。

ポイントは、

・誤嚥性肺炎は、口腔 咽頭の細菌によって引き起こされる感染性炎症で食物を誤嚥しても即、肺炎になるわけではない。
・誤嚥性肺炎の発症には、誤嚥の病原性(程度・細菌の量と質)と防御機能(喀出力・免疫)が関与する。
・予防とケアには多目的アプローチが必要→口腔ケアやリハビリテーション栄養。

高齢者の約一割が肺炎で亡くなっており、死因の順位も悪性新生物、心疾患の次に肺炎と誤嚥性肺炎となっている現状があります。
誤嚥性肺炎になる前もなった後にも、歯科が介入し、予防や病後のケアで助かる命がたくさんあることを学びました。

2講演目は、事例とテキストで学ぶ「誤嚥性肺炎~入院から退院/なくなるまでのシュミレーション」、社会福祉士の方とケアマネージャーと歯科衛生士ライセンスを持たれている方のお話でした。

私たち歯科衛生士は、「誤嚥性肺炎」という疾患への理解を深めることがまず必要であると感じました。

診断~入院~退院~退院後自宅/施設等~、最期をむかえるまでの流れをイメージする、そんな視点もこれからの歯科衛生士には求められると思います。

  
現在メインテナンスで通院されている方々の口腔もちろん管理も重要ですが、

体力的なものなど様々な理由で通院できなくなった方々に対しても、訪問してケアできるように体制を整えていく必要性を感じました。

ジャパンオーラルヘルス学会第22回学術大会参加 

2019年12月7日㈯、日本歯科大学生命歯学部にて行われた

一般社団法人ジャパンオーラルヘルス学会第22回学術大会に参加してきました。

今回のメインテーマは、「健康増進のための口腔健康管理」ということで、

様々なテーマでのシンポジウムと講演があり、

そのなかの一般口演のなかで麻生歯科クリニックからも2演題を発表しましたのでご紹介します。

① 「歯周治療により妊娠糖尿病が改善された一症例」 柿本薫
妊娠糖尿病が疑われたものの,歯周治療がその改善の一助となった症例を報告しました。

② 「生活歯援プログラムを用いた歯周基本治療による意識変化の評価」佐久間愛

生活歯援プログラムを活用し,患者の口腔健康に対する行動変容とともに口腔内環境が改善された症例を報告しました。

 

普段行っているセミナーとは異なり学会発表の会場は独特の緊張感のある雰囲気でしたが、限られた時間のなか無事終えることができました。
自分たちの臨床を報告するプレゼンテーションを作成するなかで、

必ず伝えたいことは何か、

どのようにすればそれが伝わりやすいのか

を考えることで準備期間を含め貴重な経験をさせていただきました。

 

 

また、学会発表終了後には学会認定歯科衛生士試験もあり受験してきました。
予防歯科認定歯科衛生士ということで、出題範囲は広く、学生の時に学んだ内容を見返す機会になり改めて診療に活かせる知識の復習をすることもできました。
合否判定は後日ということになりますが、このように認定というシステムで自分たちの日々の診療が第三者に評価されるということも価値のあるものであると考えます。

LANCET 医学論文掲載 「口腔衛生における全世界的な怠慢を終わらせる:今こそ行動のとき」

LANCETは、世界中で最も知名度があり高く評価されている世界五大医学雑誌の一つですが、この論文は今年の7月、そのLANCETに掲載されたものです(Lancet. 2019 Jul 20;394(10194):261-272)。

 現代の歯科医療をグローバルな視点で見たときの問題点、そしてそれを解決に導くための提言が端的にまとめられています。その内容は壮大?にして、理想論的な側面も少なからずありますが、われわれ歯科医療従事者が今、治療以外に何を考えなくてはいけないかについて、重要なヒントを与えてくれているのではないでしょうか。

 

その内容を、以下に要約します。

全世界的に、歯科治療は疾患に対する治療中心であり、根本的な原因への対処にはまったく目が向けられていないという現状がある。

高所得国(HIC)における歯科の問題点は、人口に対する歯科医師数の急激な増加とそれによる歯科医の過剰供給、医原性過剰治療のリスクの増加、および歯科医の失業の増加である。また、歯科医院は裕福で健康な人々が多い都市部に集中しており、幼児や低所得の家族、ホームレスや囚人、それに障碍者といった人々は一般的に十分なサービスを受けられない、需給のバランスが逆転したいわゆる「さかさま医療ケア」の状態がある。

低・中所得国(LMIC)における問題点は、口腔衛生へのアプローチ自体が進んでおらず、特に農村部などの貧困地域においてほとんどの疾患が放置されていることである。一部の国では、口腔医療の人口カバー率がHICの1/8以下となっている。

この問題を解決するためには、歯科医療システムの根本的改革が全世界レベルで必要となる。歯科医療と一般的な医療を分けて考えることなく、健康増進と疾病予防を強調し、人口のニーズを監視して対応する必要がある。理想的なシステムの総合目標は、口腔ヘルスケアを普遍的な健康保険の枠組みに不可欠なものとし、人々のセルフケアを強化することにより、すべての人々に良好かつ公平な口腔健康を達成することである。

そのための提言としては次のようなものがある。

ユニバーサルオーラルヘルスケアの確立:人口カバー率、金銭的負担、サービス品質という3つの側面を充足できるよう、適切な測定基準を策定し、現地の状況に合わせて改善策を講じる。

口腔保健に関与する労働力の改革:歯科医師中心の治療モデルをチームアプローチにシフトさせ、歯科医師ではない者がプライマリヘルスケアシステムの導入レベルで大部分の必須ケアを実施する。そのためには予防と健康増進を主軸としたトレーニングと、適切に実施されているかの監督が必要となる。

社会的ヘルスケアシステムの有効化:民間と公共の両セグメントにおいて、同等のサービスが受けられるようインフラの整備を行う。

モニタリングとデータ収集 分析:大規模なサービスの提唱、概念化、管理、微調整、および提供のため、臨床的エビデンス、医療サービスデータ、および影響評価を実施する。

人口全体を視野に入れたアップストリームへの介入:口腔衛生における社会経済的不平等を減少させるために、他の非感染性疾患(NCD)への対策と連携した大規模な介入政策を行う。

砂糖削減戦略:う蝕の根本原因である砂糖の使用量を削減するため、砂糖含有製品の販売やプロモーションの制限、砂糖含有製品への課税、幼稚園や小学校での間食ガイドラインの策定などを行う。

口腔衛生の政治的優先度の改善:口腔の健康を基本的人権の一部と位置づけ、WHOおよびその加盟国の課題としてより大きな対策がとれるようにしていく必要がある。

 

以上のように、口腔衛生に関連する教育、訓練、研究、健康政策といったシステムの優先順位を普遍的な口腔衛生の人口カバー率向上を目指して調整するには、持続的かつ協調的な政治的支援と、患者とコミュニティを含むすべての利害関係者の関与が必要となる。

いかがでしたでしょうか?

提言された解決策については、一朝一夕に実現するのは難しいのではないかというのが正直なところですが、逆に言えば、このようなラジカルな改革を推し進めなければならないほど、世界の歯科情勢は切迫しているということなのかも知れません。臨床家は日々の診療にどうしても忙殺されがちになりますが、今一度歯科医療の原点に立ち返り、広く社会のためにわれわれにできることは何なのかを、折に触れて模索していくべきではないかと思います。

上記の提案を診療所レベルで何ができるか考えた際、まずは臨床の在り方、考え、実践方法を学べる
研修会があります。

私も9年間 継続して学んで怠惰な日常臨床にならんよう喝を入れていただいています。
患者と共に歩む臨床予防モデルを学び、地域でヘルスケアをリードするデンタルクリニックを目指すなら
EPSDC研修会の門徒をたたいてみてください。

 

詳しくは下記リンクをクリニックしてください。

EPSDC研修会について ☞ HP

若手のための新設・宮下塾 歯学部学生・大学院生・研修医限定のWEBセミナー ☞  HP

 

顕微鏡歯科学会オータムセミナーへ参加してきました

11/10(日)東京で行われた顕微鏡歯科学会オータムセミナーへ、当院の歯科衛生士3名が参加してきました。

近年、全国的に顕微鏡歯科学会認定歯科衛生士も増えはじめ、当院の歯科衛生士も資格取得を目指し、外部講師からレクチャーを受けながら日々マイクロスコープを用いたメンテナンスを研鑽中です。

この度のセミナーでは、当院の院長と親交のある「はたなか歯科医院」の畑中昭彦の公演もあり、予防歯科でマイクロスコープを使用することの意義をどう患者さんに還元するかという問題提起から、歯科衛生士のマイクロスコープ教育方法、動画保存の画期的手段についてご紹介があり大変参考になりました。

歯科衛生士がマイクロスコープを使いこなせるようになるには日々のトレーニングが必要ですが、当院もまだ歯科衛生士全員が完全に使いこなせている状況ではないので、スキルの標準化を目指して全員でトレーニングしていきたいと思います。

認定歯科衛生士までの道のりはまだ遠いかもしれませんが、そのスキルが患者さんの利益に繋がるよう、全員で刺激し合いながら努力していきたいと思います。