キャンブラ症例 「メインテナンス中のケース」 

63歳女性
2010年から通院されているメインテナンス患者
2010年の細菌検査結果 : SM2 LB3 唾液分泌量10mm 緩衝能 緑 

食事回数4  PCR値100%

PCR値からわかるように、清掃状態が不良でした。
そのため口腔内に興味を持ってもらい、意識を変えることを目標とし、細菌検査の結果を用いて初期治療に臨みました。

補綴治療終了後メインテナンスに入り、現在8年が経過しています。
毎月通院を欠かすことはありません。

患者さんと向き合う長い年月で、清掃状態は58%に下がりました。
しかしそれ以上の改善がみられないなか、セルフケアの見直しの意味も兼ねてキャンブラを使用して再度予防計画を立案しようと考えました。

リスク因子:CariScreen2861
                  プラーク付着 50%以上
                  根面露出9本
                  リスク因子の中の改善項目
                  唾液分泌12mm (分泌量が増えました)
                  食事回数3    (回数が減少)

防御因子:フッ化物を毎日二回以上使用
             歯科医院における6ヶ月以内のフッ化物歯面塗布
             クロルヘキシジンの使用
             キシリトールの使用
             唾液分泌の量が多い

今回CRAフォームを用いて評価を行うと、患者さんは継続来院しているだけではなく、セルフケアの評価である防御因子が6とかなり多いことに気づきました。初期治療時に始めたキシリトールも継続使用していました。
間食回数も減っており、予防行動が定着していることがわかりました。

考察
現在のはPCR58%であり理想的な良い状態とはいえませんでしたが、
以前提案した生活改善が8年たった今でも続いていることが確認できました。
そのことで、結果として新しい齲蝕の発症は無く、齲蝕のコントロールができていることが再認識しました。
患者さんにも、今まで継続してきたことをほめることができ、さらにモチベーションがあがったようでした。
ブラッシングとしては強化すべきところがありますが、毎月の定期来院を約束しました。
担当歯科衛生士として、疾患予防に足りない部分のサポートを続けていきます。

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です