今回のテーマは「有髄歯と無髄歯の間に強度の差はあるのか。」というものでした。
「神経がなくなると枯れ木のようになって折れやすくなる」という通説が本当なのかどうかを検証するため、このテーマを選びました!
このテーマを調べるために
Are Endodontically Treated Teeth more Brittle?
Christine M. Sedgley, BDS, MDSc, FRACDS, and Harold H. Messer, MDSc, PhD
JOURNAL OF ENDODONTICS VOL. 18, NO. 7, JULY 1992
という論文を参考にしました!
論文のアブストがこちらです↓
結論としては、神経がなくなること自体よりも、治療によって歯が削られることで歯の耐久性が落ちてしまうことや、神経(センサー)がなくなることで
噛む力の制限が効かなくなることによって大きな力がかかりやすくなることなどが可能性として考えられるというものでした!
この研究から、歯の本数を残すことだけではなく、治療方針なども含めて、1本の歯ごとのダメージをどれだけ減らせるかどうかも重要だということが改めてわかりました。
患者さんができるだけ治療を繰り返さないで済むように口腔管理と衛生指導を頑張りたいと思います!
おしまい