第24回 米国歯科大学院同窓会(JSAPD)公開セミナー参加 

年始、毎年楽しみにしているJSAPDのセミナーに参加してきました。

今回のテーマは、

Session 1『ミニマムインターベーションの是非を問う』
Session 2『歯周病と全身疾患 ~エビデンスに基づくコンセンサス~』

で、7名の歯科医師の方々が講演されました。
JSAPD、米国歯科大学院同窓会( Japan Society of American-educated Postdoctoral Dentists )は、海外で大学院を卒業した先生方の集まる会で、今後留学を目指す後輩達のためや、日本の歯科医学の発展への貢献を目的としています。
そのためとてもレベルが高く、刺激を受けられるセミナーです。

今回の1つめのテーマは、私たちの診療の考えに近いミニマムインターベーションでした。エンド、インプラント、補綴に関してそれぞれの専門分野の先生からご講演いただきました。
2つめは昨今話題の、歯周病と全身疾患がテーマで、歯周病の新分類の話、糖尿病・動脈硬化・その他歯周疾患と関連のあるもの、喫煙など盛りだくさんの内容で、私たちが日々の臨床で何となく感じていることや疑問点を最新の文献を用いて説いてくださいました。
多くの文献を理解するのには少し時間がかかりそうですが、最新の確かな知識を理解し診療に還元していきたいと思います。

在宅歯科医療推進研修受講 

静岡県歯科衛生士会主催の在宅歯科医療推進研修に参加してきました。

テーマは、

「在宅歯科診療の知識・技術を備えた歯科衛生士の育成」
   ~地域における食支援・歯科口腔領域からその一翼を担うため~
「ときどき入院ほぼ在宅とはいうけれど~繰り返す誤嚥性肺炎を防ぎたい!」

で、2つの講演がありました。

1講演目は、「誤嚥性肺炎の実際について」を、三島中央病院外科医師の方がお話くださいました。

ポイントは、

・誤嚥性肺炎は、口腔 咽頭の細菌によって引き起こされる感染性炎症で食物を誤嚥しても即、肺炎になるわけではない。
・誤嚥性肺炎の発症には、誤嚥の病原性(程度・細菌の量と質)と防御機能(喀出力・免疫)が関与する。
・予防とケアには多目的アプローチが必要→口腔ケアやリハビリテーション栄養。

高齢者の約一割が肺炎で亡くなっており、死因の順位も悪性新生物、心疾患の次に肺炎と誤嚥性肺炎となっている現状があります。
誤嚥性肺炎になる前もなった後にも、歯科が介入し、予防や病後のケアで助かる命がたくさんあることを学びました。

2講演目は、事例とテキストで学ぶ「誤嚥性肺炎~入院から退院/なくなるまでのシュミレーション」、社会福祉士の方とケアマネージャーと歯科衛生士ライセンスを持たれている方のお話でした。

私たち歯科衛生士は、「誤嚥性肺炎」という疾患への理解を深めることがまず必要であると感じました。

診断~入院~退院~退院後自宅/施設等~、最期をむかえるまでの流れをイメージする、そんな視点もこれからの歯科衛生士には求められると思います。

  
現在メインテナンスで通院されている方々の口腔もちろん管理も重要ですが、

体力的なものなど様々な理由で通院できなくなった方々に対しても、訪問してケアできるように体制を整えていく必要性を感じました。

ジャパンオーラルヘルス学会第22回学術大会参加 

2019年12月7日㈯、日本歯科大学生命歯学部にて行われた

一般社団法人ジャパンオーラルヘルス学会第22回学術大会に参加してきました。

今回のメインテーマは、「健康増進のための口腔健康管理」ということで、

様々なテーマでのシンポジウムと講演があり、

そのなかの一般口演のなかで麻生歯科クリニックからも2演題を発表しましたのでご紹介します。

① 「歯周治療により妊娠糖尿病が改善された一症例」 柿本薫
妊娠糖尿病が疑われたものの,歯周治療がその改善の一助となった症例を報告しました。

② 「生活歯援プログラムを用いた歯周基本治療による意識変化の評価」佐久間愛

生活歯援プログラムを活用し,患者の口腔健康に対する行動変容とともに口腔内環境が改善された症例を報告しました。

 

普段行っているセミナーとは異なり学会発表の会場は独特の緊張感のある雰囲気でしたが、限られた時間のなか無事終えることができました。
自分たちの臨床を報告するプレゼンテーションを作成するなかで、

必ず伝えたいことは何か、

どのようにすればそれが伝わりやすいのか

を考えることで準備期間を含め貴重な経験をさせていただきました。

 

 

また、学会発表終了後には学会認定歯科衛生士試験もあり受験してきました。
予防歯科認定歯科衛生士ということで、出題範囲は広く、学生の時に学んだ内容を見返す機会になり改めて診療に活かせる知識の復習をすることもできました。
合否判定は後日ということになりますが、このように認定というシステムで自分たちの日々の診療が第三者に評価されるということも価値のあるものであると考えます。

顕微鏡歯科学会オータムセミナーへ参加してきました

11/10(日)東京で行われた顕微鏡歯科学会オータムセミナーへ、当院の歯科衛生士3名が参加してきました。

近年、全国的に顕微鏡歯科学会認定歯科衛生士も増えはじめ、当院の歯科衛生士も資格取得を目指し、外部講師からレクチャーを受けながら日々マイクロスコープを用いたメンテナンスを研鑽中です。

この度のセミナーでは、当院の院長と親交のある「はたなか歯科医院」の畑中昭彦の公演もあり、予防歯科でマイクロスコープを使用することの意義をどう患者さんに還元するかという問題提起から、歯科衛生士のマイクロスコープ教育方法、動画保存の画期的手段についてご紹介があり大変参考になりました。

歯科衛生士がマイクロスコープを使いこなせるようになるには日々のトレーニングが必要ですが、当院もまだ歯科衛生士全員が完全に使いこなせている状況ではないので、スキルの標準化を目指して全員でトレーニングしていきたいと思います。

認定歯科衛生士までの道のりはまだ遠いかもしれませんが、そのスキルが患者さんの利益に繋がるよう、全員で刺激し合いながら努力していきたいと思います。

KDPクオリティアップ勉強会ベーシックコース第3回

朝田芳信教授を講師に招き行ったKDPクオリティアップ勉強会 ベーシックコースも3回目になりました。

今回はう蝕予防の基礎に関する講義が行われました。
乳幼児のう蝕のは年齢によって発生しやすい部位が異なります。
それは歯の萌出時期と食習慣が関わってくるからです。
特に乳幼児では口腔機能の発達によって食事の摂り方や間食内容が変わってくるので、患者にう蝕が見つかった場合、何歳頃に何が原因で発生したものなのかが判断しやすいとのことでした。

う蝕の予防策としてブラッシングや間食の摂り方、フッ化物やシーラントといったものがありますが、患者のリスクに応じたものを選択する必要があります。
そのためにも普段の生活状況の把握は重要となってきます。

第一・第二大臼歯を守ることが高齢者になった時の残存歯数に大きく関わってくるそうです。
患者一人ひとりの口腔内と生活状況をきちんと確認して予防策を立てていく必要があると再確認できる、とても有意義な講義でした。

東京デンタルショー2019

先日、東京ビックサイトで行われた東京デンタルショーに参加してきました。

当院から2名の歯科衛生士が

「伝わる!患者が動くTBI」

「使ってみてわかるクラプロックス歯間ブラシの効果」のテーマで

CUPAPROXのブースで2日間お話をさせていただきました。 

CURAPROXはカラフルなデザインが特徴で沢山の方が手にとってみてくださり

歯科医師、歯科衛生士の方々、学生さんで体感ブースコーナーは大盛況でした。

 

 

 

 

 

 

 

CURAPROX製品はデザイン性が高いだけでなく、プラークが確実に除去

できるように緻密に毛先が設計されていたり、健康な歯や歯周組織で過ごせる

ように毛の柔らかさを重要視しています。

柔らかさや設計に1つ1つ意味があることを体感セミナーを通して伝えられた

のではないかと感じています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その他の会場にはマイクロスコープやCT、口腔内スキャナーなど最先端機器、新製品

の展示がありデジタルデンティストリーが日々進化していること見てわかりました。

予防やメインテナンスも歯科医療の基盤になりつつありますので、治療主体の医療から

予防、治療、健康維持を包括する「健康医療」へ歯科医療は変わってきているのだとデンタルショーを通じて感じることが出来ました。

 

「歯科医が感染症医となる日」、セミナー受講 

医科歯科連携のセミナーに参加してきました。
今回参加したセミナーは、

日本アンチエイジング歯科学会主催、 医歯連携 ~最新健康三大トピックス~ 歯周病を全身感染症として捉える時代の到来 「歯周病」「糖尿病」「認知症」~その関連性を探る~というものです。

プログラムは、

1.「口腔―腸 マイクロバイオーム相関から見える未来」.辻村  傑 先生 (医療法人社団つじむら歯科医院理事長・IDHA 国際歯科衛生士学会会長)
2.「なぜ歯周病菌は、糖尿病やアルツハイマー病を引き起こすのか?」 西田 亙 先生 (糖尿病専門医・にしだわたる糖尿病内科 院長)
3.「歯科でできる糖尿病療養指導」原瀬 忠広 先生 (愛媛県糖尿病協会理事・医療法人原瀬歯科医院理事長)
4.「認知症専門医が教える!脳の老化を止めたければ歯を守りなさい!」 長谷川嘉哉 先生 (認知症専門医・医療法人ブレイン理事長)
で、2名の歯科医師の方、糖尿病専門医の方、認知症専門医の方のお話を聞くことができました。

大変多くの情報を知ることができたなかで、特に心に残っていることは2つあります。
ひとつめは、歯周病菌の中で病原性の高いPg菌(Pgi菌)が歯肉や全身に住み着くというお話の中での病理検査の写真です。
細胞内に侵入し、通常では不可能と思われる脳内にも明らかに侵入しているその画像に震撼しました。
歯周病とアルツハイマー病との関連はバラエティー番組でも取り上げられており、一般の方にも知られてきています。この事実と口腔ケアの重要性をさらに広めていく必要性を感じました。
2つめは、“講演とセミナーの違い”です。
講演とは何度聞いても良い話、ということで、聴衆が、聞けてためになったなと感じる話です。それに対して、セミナーとは行動を促す要素×方法論の秀逸さが求められます。
セミナー講師として人前に立つことがあるなかで、大切なことを教えていただきました。

第6回 糖尿病療養指導士講習会に参加してきました

2019年7月から参加してきた、糖尿病療養指導士講習会も終盤となりました。

今回はケーススタディということで、まず、講師の方から一症例が提示されました。
講習会参加者は4~5名のグループとなり、そのケースに関してどのように療養指導を行ったら良いかを話し合い、発表しました。

私のグループは、薬剤師、管理栄養士、准看護師、臨床検査技師、そして私歯科衛生士というメンバーでディスカッションを行いました。

ケースの概要は以下のようなものでした。
・30代男性
・健康観が低い
・家族に2型糖尿病の者あり
・単身赴任で食生活が不規則
・通勤は車、仕事はデスクワークで運動習慣もない

歯周病と同じく様々な要素から糖尿病という疾患が生まれます。
それぞれの職種ごとに着目するところや持っている知識が異なるなか、様々な意見が出ました。
この患者さんが健康のために起こすべき行動は山積しています。
まずはひとつずつ、スモールステップを患者さんとともに決め、今後の療養行動を患者自身が考えていく手助けをするのが医療者側の役割であるという結論が出ました。

このスモールステップを考える際には、歯科の知識だけでは全く足りません。
今、またこれから私の前に現れる糖尿病患者さんのために、勉強をしていきます。

日本歯科衛生学会第14回学術大会に参加して

 9月14日~16日に名古屋にあるウインクあいちで行われた学会に参加してきました。今回は「治し支える歯科医療をめざして」というメインテーマで様々な著明な先生方の講演がありました。その中で実際に頭頸部がんを経験した方の講演もあり、一つ一つの言葉に重みがあり、命の大切さを再認識するとともに歯科衛生士として支援できることは何かを考えさせられる非常に良い機会となりました。平均寿命が延伸する中、癌等の疾患に罹患する患者も増加する可能性が考えられるため、歯科医療の面からできる支援について考えていく必要性を感じました。
 

 また、今回「リスク管理ツールの活用により行動変容と共に口腔内環境が改善した症例」と題して初期治療中の初期治療の重要性について口演発表をさせていただきました。

歯科衛生士学校の先生方や、病院に勤務する歯科衛生士が多い中、なぜ疾患に罹患したのか等原因に基づくリスク評価により患者一人一人に合わせた予防方法を提案、実践することにより、生涯を通じて口腔の健康を維持できることが示唆されたことを症例に基づき発表させていただきました。

いくつか質問していただくこともあり、初期治療中の初期治療の重要性について知っていただく良い機会となったのではないかと思います。歯科衛生士として患者の生活に寄り添える良いツールであると実感しているため、今後も様々な形で発信していけたらと考えています。

今回講演を聞く側として学会に参加するだけではなく、発表者という立場を体験し、発表者の視点で様々な発表や講演を聞くことができ、とても刺激の多い2日間でした。

今後も患者の口腔の健康に繋げられるように日々精進していきたいと思います。

2019中国・四国デンタルショー、テーブルクリニック講演 

岡山県岡山市で行われた中国・四国デンタルショーで、

「患者さんに伝えたい、クラプロックスで“歯をまもるブラッシング”」というテーマで、デンタルショー内のテーブルクリニックコーナーで話をしました。

県外に出て感じることは、各地の歯科衛生士の思いはひとつだということです。
それは、目の前の患者さんに健康な歯肉と歯をもってもらうこと、もう少し砕けた言い方をすると、キレイなお口になってもらいたいということではないでしょうか。

そのために歯科衛生士は、様々な歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどを患者さんごとに選択し、提供していく必要があります。
なぜこのツールをあなたにすすめるのか、使うとどんな良いことがあるのかをイメージしてもらえるような対応も必要です。

理論づけて話すことが伝わる方、視覚的な指導が有効な方、触感で伝わる方、様々な患者さんがいらっしゃいます。
例えば、クラプロックスの歯ブラシはなぜ柔らかい歯ブラシなのかという理由(理論)を納得して使い始める方、その高いデザイン性に惹かれる方、触ってみてその柔らかさと気持ちよさという感覚から使い始める方、など。

今回の歯をまもるブラッシングの話のなかから、聞いてくださった方々がご自身のクリニックの患者さんに「これは伝えたい!」、と思う部分がひとつでも見つかったことを願います。