第37回 日本顎咬合学会 学術大会に参加 

日本顎咬合学会、2019年第37回学術大会に参加してきました。
今回のテーマは「真・顎咬合学 最新歯科医療最前線」です。
サブテーマとして、夢ある歯科界の再構築、とあるように、歯科界はこれからの人生100年時代とその100年を健康な口腔で過ごせる人を増やすために変革の時期を迎えていると思います。

治療した歯から疾患が再発し、治療すればするほど歯は失われていくという考えが歯科界に広まったのは1999年から2000年。
もちろん治療が必要な歯には介入するのですが、できるだけ削って詰めたりかぶせたりする状態にならないように“予防歯科”を提供することで歯を守ることができます。

今回「カリエス・ペリオだけではなく全身疾患を歯科で予防するメインテナンス~患者さんに合わせた指導~」というシンポジウムで、麻生歯科クリニックからも発表させていただきました。
大阪大学の天野教授、糖尿病内科医の西田先生といった著名な先生のご講演のあと、患者さんの気持ちに寄り添った考え方や活用するツールなどの実際の診療での具体例を発表しました。

プラークコントロールが重要であることに変わりはないのですが、だれしもが完璧な歯みがきができるわけではありません。
これからはマイクロバイオルシフト、細菌叢の変化に意識を向ける時代です。
細菌叢が悪玉に傾かないように、歯周病治療やメインテナンスでリバースマイクロバイオルシフトすること、つまり健口管理が大切です。
私たちが続けている診療は意味のあることだと、細菌学の視点からも感じました。

 

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