衛生士2年目、初の学会参加で思ったこと

 第37回 日本顎咬合学会に参加してきました。歯科衛生士2年目となり今回が初めて大きな学会への参加でした。普段の診療とは違い、とても広い会場に各ブースそれぞれの雰囲気や多くの歯科医療従事者の皆さんが集まっている風景がとても新鮮に感じました。

 今回は麻生歯科クリニックの先輩歯科衛生士の講演を一番の目的に参加しましたが、他院の症例や先生方の講義を聞かせていただき、思っていた以上のことを学んでくることが出来ました。

「考える歯周治療への招待」と題された、歯周病を中心とした内容の講義では、患者さんの生活背景やレントゲン写真、口腔内から読み取れる情報を元に現在罹患している歯周病が治りやすいものなのかそうではないのか、ポイントを押さえて観察することでその傾向が見えてくるというものでした。過去から現在、そして少し見えてきた未来のお話を患者さんにしてあげられることで、より明確な治療方針をたてることができ、患者さんのモチベーションのコントロールに役立てられると感じました。歯周病は改善するのが難しい病気ですが、患者さんと同じゴールに向かって初期治療を進めていく重要性を改めて認識しました。

 また、先輩の歯科衛生士の講演では、私たちが日々取り組んでいる臨床において大切にしていること、それぞれの患者さんに合わせたアプローチを行い行動変容へ導いていることを皆さんに発信していました。最初は自分の歯や口腔について関心がない患者さんも多くいらっしゃいますが、患者さんの性格や感心の度合いに合わせて言葉を選び、話しをしていくことの大切さ、そしてそのひとつのツールとしてiTOPを用いてTBIを行うことでセルフケアの重要性を理解してもらうことが必要だと再確認できました。このような大きな舞台で話す機会を得られることは、日々の勉強や臨床の積み重ねであり改めて尊敬できる先輩であると感じました。見本となる歯科衛生士のみなさんと一緒に働かせていただけることを誇りに思い、先輩の姿を追って私も患者さんを健康に導けられることを目標に励みたいと思いました。

 今回の学会では、日々のカンファレンスや教育で学んだ知識を踏まえて聞くことができ、より理解を深めることができました。院内だけではなく、学会やセミナーに参加し機会を設けることで、自分に足りない知識や技術を改めて知ることができ、そこで得た知識を身に付けられるよう臨床の中でもトレーニングしていきたいです。

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