定期管理型の歯科医院で子育てをしながら働き続けるには

当院では、CAMBRAというリスク評価方法を用いて、患者さんにセルフケア主体の最新の予防方法をお伝えしています。CAMBRAの良いところの一つは、ベテラン衛生士が行っても、新人衛生士が行っても同じように患者さんに予防方法を提供することができることです。

現在、卒後四年目(一年産休・育休取得)の衛生士に臨床教育中です。初めての子育てに奮闘中の彼女ですが、スポンジのように物事を吸収し、育休明けの3か月でメインテナンスなどを一人で安心して任せられるようになりました。

私自身も三人の子を持ち担当制で患者さんを管理・診療しておりますが、CAMBRAという評価者が変わっても同じようにリスク評価できるシステムのおかげで、業務に励むことができます。
定期管理中心の歯科医院では、衛生士のワークスタイルも自分の都合に合わせて選択できます。学校の用事や家庭の用事も自分に無理のない範囲でスケジュールに組み込むことができるのは大きな魅力です。治療中心のワークスタイルだと、こうはいかないと思います。
また保護者の方の理解もあるのがうれしいです。

一人でも多くむし歯のないお子さんが増えるよう次世代の歯科衛生士を育成をするとともに、ブランクのある衛生士が社会復帰できるよう充実した教育体制を整えていきたいと思います。

好評です! 栄養学講座2 「マイナス1歳」からはじめる栄養学

栄養学講座第2弾といたしまして、「マイナス1歳」からはじめる栄養学を麻生キッズデンタルパークにて株式会社ヘルシーパスさんと共同主催のセミナーが開催されました。

前回のブログにもあったとおり、現代の20代女性の2割余りは痩せ形で、栄養不良も広がっていると心配されており、今後出産を控えている母体の栄養状態がよくないと産まれてくる子どもの体質に多大な影響がでます。

DOHaD(Developmental Origin of Health and Disease)という言葉をご存知でしょうか?

胎児期、乳幼児期の環境が成長後の健康や疾病の発症リスクに影響を及ぼすとい概念で、第二次世界大戦末期に、ナチスドイツによる出入港禁止措置のため、オランダの一部の地域で激しい飢餓に陥り、約4か月という短い期間に妊婦の多くが飢餓状態となりました。そして、その妊婦から低出生体重児が多く生まれ、成人になった後に肥満、高血圧、虚血性心疾患、腎疾患、精神疾患などに多くが罹患していたという驚くべき報告がありました。

その後「生活習慣病の起源は胎児期にあるのではないか」という仮説が立てられ、多くの研究者が検証を行った結果、最近では胎児期だけでなく乳児期の環境も成人後の疾患に影響を及ぼすことが明らかとなってきています。(ヘルシーパスHPより抜粋

このように母親が正しい知識をもって栄養のバランスを考えなくては、今後産まれてくる子どもたちの健康状態が危ぶまれてしまします。漠然と最近の子どもたちは体幹がなく身体バランスの子が多いと感じることはありましたが、胎児の時点で将来が決まってしまっているということに驚きました。

これからも少しでも子どもたちが健やかに成長をしていけるように保護者の方にお伝えしていきたいと思います。

次回は『いつまでもキラキラした女性でいるために』を9月10日に開催予定です。

第一印象の重要性

人と人とが関わっていく上で第一印象はとても重要です。

1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した概念でメラビアンの法則というものがあります。

話し手が聞き手に与える影響は「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」の3つから構成され、それぞれの情報の影響力は

言語情報→7%

聴覚情報→38%

視覚情報→55%

つまり、第一印象は、見た目や声を判断材料として決められやすいということが言えます。

受付は患者さんが最初に通る場所だからこそ、そこでの対応が患者さんにとっての医院での第一印象になるので、身だしなみ、言葉遣い、表情にはとても気をつけています。また麻生キッズでは受付付近視覚的に明るく楽しい雰囲気を出せるようにカラフルな彩りになっています。

患者さんにとって一番気持ちの良い対応とはなにかを常に考えて追求しています。

小児カンファレンス(症例検討会)

小児カンファレンス(症例検討会)

 

今回のテーマ 口腔機能育成について

 

<1症例目>1歳1ヶ月 男児

今後 口腔機能を育成させていく患者

 

 

<2症例目>3歳10ヶ月 男児

上顎劣成長による反対咬合、口唇過緊張の患者

 

<考察>

今後正しい口腔機能育成を誘導していくことを目標のひとつにしていく症例と、脱感作療法を用いて緊張を取り除き過敏が無くなったら積極的に良い刺激を与えていく必要がある症例だった。

低年齢からの口唇過緊張は歯列不正の原因だけではなくブラシの当て難さにも影響を与えカリエスの原因にも繋がる。より低年齢から口腔機能管理を行えることが理想。現状、口腔周囲筋の協調運動が習得できておらず、歯列不正になってしまう患者が多い。

予防計画立案するに当たりphコントロールやプラークコントロールだけではなく、歯列、咬合多方面から考えることの必要性を改めて感じた。現状に対しての疑問を常に持つことが大切である。

『Anatomy TrainsRの読破会①』

Anatomy TrainsRの読破会①』

 

『アナトミー・トレイン』とは、姿勢や動作の制御に重要な関わりを持つ、人体を走る筋肉・筋膜経のつながりの「ライン」の事、筋膜は筋肉を繋げるネットワークとして、全身に7つのラインを構成しています。

毎年、アメリカで人体解剖をされ、ボイストレーニングや楽器の姿勢など指導されている理学療法士 山本篤先生のもとで、教科書や書籍以上に味のある筋肉、筋膜解剖学にふれました。

                     

臨床において 子どもたちを見ていると姿勢を保てない子どもが多く

例えばユニットに座っていても足を組む。立って写真を撮るにも足はクロスしたままなど

それを解決できる糸口があるのかと赤ちゃん歯科ネットワークの『アナトミー・トレイン読破会』に参加しました。

観察するポイント

①左右の首の動きは左右対称か 柔軟性はあるのか

②骨盤を側方の位置関係から見る 前傾か後傾か

③開口の子どもたちが多い理由は 首を支える筋肉の過緊張

④嚥下癖 舌の下の筋肉の過緊張 低位舌

⑤うつ伏せ寝になるのは、骨盤の内部の筋肉の萎縮

⑥呼吸が浅い事 胸膜の未発達

⑦偏平足 足首の柔軟性

現在当院では助産師さんをお招きし、赤ちゃんの発達コースを設けています。

なお、発育の段階を過ぎてしまった幼児 小学生からの解決やトレーニング方法は次回また後日報告させていただきます。

 

 

小児カンファレンス(症例検討会)

 

今回のテーマは「口腔機能不全症を伴う症例」について

<1症例目> 2歳9ヶ月の女児

上前歯隣接面カリエス発症の口腔における過蓋咬合の患者

 

<2症例目> 5歳の男児

口呼吸からのカリエスリスクのある患者

 

2症例からの考察

口腔の機能改善を行うにあたり、カリエスリスクのコントロールが必要な2症例だった。

カリエスからの発症によって機能が低下したか、機能の低下によりカリエスリスクが上がったのか難しいところだった。

どのように予防計画を立案し、患者さんに分かりやすく伝えて行動変容に繋げて行くことが出来るか。患者さんに自分事化してもらうように共にゴール設定し、メンテナンス時に再評価していく。目標が達成できたならば、次の目標・ゴールを設定しレベルアップするために患者さんの先頭にたち引っ張って支えていく。これが、理想なところですが、まだ自分達は予防計画の立案が甘くそこが論点だった。

患者さんの健康発育に携わる衛生士にとって予防計画立案の難しさ、目標・ゴール設定の大切さを今回も痛感した。

予防歯科において画期的だと思う予約管理システム  ピスケス

歯科医院の予約を取る際には

  1. 治療内容
  2. 治療時間
  3. 治療の間隔
  4. 担当歯科医師・歯科衛生士

など様々な要素を考えて予約を取らなければいけません。

これら全てを瞬時に判断して予約を取ることは、なかなか難しい事です。

麻生歯科では全ての予約を『ピスケス』で管理しています。

ピスケスは全ての患者さん情報が来院されるたびに蓄積され予約の際に

その情報を活用できます。

そして、予約も受付だけでなくチェア上で取れるので業務もスムーズになりますし

何より患者さんの待ち時間も減ります。

特に当院のように予防定期管理型の歯科医院にはうってつけです。

定期管理に必要なのはあらゆる医療データです。

ピスケスは個人や家族来院データも蓄積されているので

その中から中断している患者さんの最終来院日もひと目で分かり

こちらが連絡を差し上げることで中断率を下げることもできます。

今やピスケスは予防を最重要視する麻生歯科には不可欠なシステムになっています。

待合室マーケティング初夏のディスプレイウォールステッカーの活用

ディスプレイの変更は患者さんの興味を刺激します。

以前もお話したように当院では視覚を活かした陳列や配置を考えるようにしているので

ディスプレイも季節ごと、こまめに変更します。

毎回、当院が患者さんにオススメする雑貨も一緒に展示するようにしています。

ウォールステッカーを使うと壁に傷をつけず貼りなおし可能なので便利です。

今年の夏のテーマは『花火』です。

お母さんと一緒に来院されたお子さんにも好評でした!

小児カンファレンス

小児カンファレンス(症例検討会)

当院では、週に1回、本院のDHと合同で症例検討会を行っています。

テーマは初診で来て頂いた患者さんの症例を基本に

・CAMBRAのリスク評価と予防計画の検討

・口腔機能不全症を伴う症例

主にこのテーマでおこなっています。

今回はCAMBRAがテーマになります。

1症例目は

「全顎的にカリエスを発症している低年齢児」です。

DHからは、疾病を発症するに至った経緯や母親の希望、患者状態などの報告がありました。

初期治療についてはDrから、露出しているう窩に関してはサフォライド塗布やGIセメントで封鎖しう蝕病原性細菌を減少させる治療計画の報告がありました。

小児患者の場合は治療を安全にできるようにするトレーニングが必要になります。

小児患者においても治療の必要性を説明し、トレーニングに関してはTell-Show-Do法等を用いて安心 安全に治療ができる環境を、口腔内の環境改善と共に行って行きます。

2症例目は

「過蓋咬合に潜むカリエスリスクに注意が必要な症例」

CAMBRAの小児用CRAフォームを用いてのリスク評価ではミドルリスクになった患者さんです。

下顎前歯部に2本先天的な欠如があり上下の幅があっていません。

咬合高径もない為クリアランスも低く、低位舌の為臼歯部舌側にプラークの付着が多く、臼歯部のカリエスリスクが高いことがわかりました。

成人患者を担当しているDHからは過蓋咬合の患者の将来の口腔内状況についても説明がありました。

この患者には前歯を使ってかみ切る摂食指導と、臼歯部のプラークコントロールを行っていく予防計画を立案しました。

今回も成人部門のDH、小児部門のDH Drと意見を交換し相互に患者さんの利益につながるようなカンファレンスでした。

 

ロイテリお口のサプリメントと歯みがき 

2019年6月1日、
東京都千代田区にて、歯みがきの話をしてきました。
今回のセミナーは歯科医師や歯科衛生士が対象ではなく、一般の生活者向けのものでした。

OHAYOバイオテクノロジーズさんの“ロイテリお口のサプリメント”を定期購入されている方を対象としたセミナーで、麻生歯科クリニックでも取り入れている“クラプロックス”という歯ブラシをすでにお使いいただいている方が多くいらっしゃいました。
ロイテリお口のサプリメントは、1日1粒なめることでお口のバクテリアセラピー(菌活)ができる乳酸菌サプリメントです。
口は体の入り口であり、消化器官にもつながっています。
ロイテリ菌という乳酸菌は、ヒト由来で天然の抗菌成分ロイテリンを出して悪玉菌を抑制します。
歯科に関する研究では、歯周病菌やむし歯菌を抑制する報告もあります。
また、昨今歯科界細菌のバランスを良好に保つ「マイクロビオーム」という考えが主流となりつつあります。
菌は悪玉菌・善玉菌・日和見菌(ひよりみきん)の3種類に分けられます。
善玉悪玉は名前の通りですが、日和見菌は八方美人でちょい悪菌です。
日和見菌は環境によって悪玉にも善玉にもなる可能性がある八方美人で、悪いものに影響されて悪玉となりえます。
善玉のロイテリ菌を継続摂取することで日和見菌が善玉に傾きやすいよう取り組むことが、バクテリアセラピー(菌活)ということになります。。
理想的な口の中の菌叢のバランスは、悪玉菌1に対して善玉菌10とされています。
私たち麻生歯科クリニックでは、この考えをもとに悪い歯周病菌が存在するかどうかや細菌の活動性を細菌検査でふるいわけ、患者さんごとにベストなセルフケアをお伝えしています。

参加された皆さんに歯ブラシの当て方をお伝えしながら、席を回っていったのですが、その時、とても感動しました。
今回集まられたのは口内フローラを整えるよう取り組まれている方々です。その方々のお口を拝見すると、皆さん歯がピカピカ!で歯ぐきが引きしまっていたのです。
また、定期的に歯科医院にメインテナンスでかかられている方に挙手をお願いしたところ、全体の半数以上という結果でさらに驚きました。
つまり、健康に対する意識が高いのです。

麻生歯科クリニックでメインテンスを受けられている患者さんも、よりよい健康を求めて来院されていることと思います。
最新の知識や技術を提供できるよう、今後も勉強していきたいと思います。