栄養学講座第2弾といたしまして、「マイナス1歳」からはじめる栄養学を麻生キッズデンタルパークにて株式会社ヘルシーパスさんと共同主催のセミナーが開催されました。
前回のブログにもあったとおり、現代の20代女性の2割余りは痩せ形で、栄養不良も広がっていると心配されており、今後出産を控えている母体の栄養状態がよくないと産まれてくる子どもの体質に多大な影響がでます。
DOHaD(Developmental Origin of Health and Disease)という言葉をご存知でしょうか?
胎児期、乳幼児期の環境が成長後の健康や疾病の発症リスクに影響を及ぼすとい概念で、第二次世界大戦末期に、ナチスドイツによる出入港禁止措置のため、オランダの一部の地域で激しい飢餓に陥り、約4か月という短い期間に妊婦の多くが飢餓状態となりました。そして、その妊婦から低出生体重児が多く生まれ、成人になった後に肥満、高血圧、虚血性心疾患、腎疾患、精神疾患などに多くが罹患していたという驚くべき報告がありました。
その後「生活習慣病の起源は胎児期にあるのではないか」という仮説が立てられ、多くの研究者が検証を行った結果、最近では胎児期だけでなく乳児期の環境も成人後の疾患に影響を及ぼすことが明らかとなってきています。(ヘルシーパスHPより抜粋)
このように母親が正しい知識をもって栄養のバランスを考えなくては、今後産まれてくる子どもたちの健康状態が危ぶまれてしまします。漠然と最近の子どもたちは体幹がなく身体バランスの子が多いと感じることはありましたが、胎児の時点で将来が決まってしまっているということに驚きました。
これからも少しでも子どもたちが健やかに成長をしていけるように保護者の方にお伝えしていきたいと思います。
次回は『いつまでもキラキラした女性でいるために』を9月10日に開催予定です。