規格性の高い口腔内写真撮影は患者さんのために

当院では、規格性のある口腔内写真撮影をとても大事にしています。なぜならば、口腔内のリスク管理をしていく上で重要なツールの一つだと考えているからです。

CANBRA(リスク評価)の中で、目視可能なう窩、エナメル質の脱灰、歯面上のホワイトスポットを診る項目がありますが、これらの情報は、写真を通して説明することで多くの人にとって理解しやすいものだと思います現状把握以前との状態の変化を知る、またそこから患者自身の気づきとなり健康を維持していくためのレベルの高いセルフケアのための行動変容につながっていくものと考えます。わたし達としても、以前との変化の有無を継続して診ることが可能であり、患者側の成果を伝えやすくモチベーションコントロールがしやすくなります。口腔内写真の双方における役割は大きいのではないでしょうか。今後も患者さんのためなる写真を撮影していきたいと思います。

リスクを知るための細菌検査

むし歯は幾つかの原因が重なって起き、その中の一つとして細菌が挙げられます。
そのため、当院では初めて来院された患者さんに対して、口腔内のリスクを知る為の細菌検査を行っています。
未就学児では、むし歯の原因菌であるミュータンス菌
小学生以上では、細菌の活動性を数値化するカリスクリーンや唾液量、唾液緩衝能、ラクトバチラス菌、ミュータンス菌と年齢によって検査項目は異なります。
細菌検査は1度だけではなく、患者さんのリスクの変動を見る為に期間を定めて行っています。
それにより、患者さんの行動変容を目に見えたもので評価することができます。
検査は口腔内細菌が居るか居ないかではなく、存在する細菌をいかに抑制できるか、一人一人にあった予防策が提案できるようにするために実施しています。
その後、患者さんに寄り添った予防計画を担当歯科衛生士が歯科医師と相談し、説明します。
患者さんにより良い予防計画を提案できるように、詳しい家庭での状況を聞き取れるような問診の取り方、専門的な知識の向上を日々心がけていきたいと思います。

ロイテリお口のサプリメントと歯みがき 

2019年6月1日、
東京都千代田区にて、歯みがきの話をしてきました。
今回のセミナーは歯科医師や歯科衛生士が対象ではなく、一般の生活者向けのものでした。

OHAYOバイオテクノロジーズさんの“ロイテリお口のサプリメント”を定期購入されている方を対象としたセミナーで、麻生歯科クリニックでも取り入れている“クラプロックス”という歯ブラシをすでにお使いいただいている方が多くいらっしゃいました。
ロイテリお口のサプリメントは、1日1粒なめることでお口のバクテリアセラピー(菌活)ができる乳酸菌サプリメントです。
口は体の入り口であり、消化器官にもつながっています。
ロイテリ菌という乳酸菌は、ヒト由来で天然の抗菌成分ロイテリンを出して悪玉菌を抑制します。
歯科に関する研究では、歯周病菌やむし歯菌を抑制する報告もあります。
また、昨今歯科界細菌のバランスを良好に保つ「マイクロビオーム」という考えが主流となりつつあります。
菌は悪玉菌・善玉菌・日和見菌(ひよりみきん)の3種類に分けられます。
善玉悪玉は名前の通りですが、日和見菌は八方美人でちょい悪菌です。
日和見菌は環境によって悪玉にも善玉にもなる可能性がある八方美人で、悪いものに影響されて悪玉となりえます。
善玉のロイテリ菌を継続摂取することで日和見菌が善玉に傾きやすいよう取り組むことが、バクテリアセラピー(菌活)ということになります。。
理想的な口の中の菌叢のバランスは、悪玉菌1に対して善玉菌10とされています。
私たち麻生歯科クリニックでは、この考えをもとに悪い歯周病菌が存在するかどうかや細菌の活動性を細菌検査でふるいわけ、患者さんごとにベストなセルフケアをお伝えしています。

参加された皆さんに歯ブラシの当て方をお伝えしながら、席を回っていったのですが、その時、とても感動しました。
今回集まられたのは口内フローラを整えるよう取り組まれている方々です。その方々のお口を拝見すると、皆さん歯がピカピカ!で歯ぐきが引きしまっていたのです。
また、定期的に歯科医院にメインテナンスでかかられている方に挙手をお願いしたところ、全体の半数以上という結果でさらに驚きました。
つまり、健康に対する意識が高いのです。

麻生歯科クリニックでメインテンスを受けられている患者さんも、よりよい健康を求めて来院されていることと思います。
最新の知識や技術を提供できるよう、今後も勉強していきたいと思います。

リスクに合わせたホームケアの処方

当院では「CAMBRA」というリスク評価のもとリスク別に推奨される患者さんごとの

ホームケアアイテムの処方を行っています。

まずは自分のリスク(疾患の危険度)がどういった状況にあるかを理解して頂き、改善する方法としてどのようなアイテムを使用するのが望ましいのか提案をしていきます。

また、患者さんの生活背景やパーソナリティを理解しておくことで患者さんにとって無理のない予防方法をおこなって頂けるようになっています。またライフスタイル、新しいホームケア習慣の定着により柔軟に対応も可能です。処方後は必ず健康管理の専門家である担当歯科衛生士が再評価を行い、アイテムの変更が必要なのか継続使用で大丈夫なのか経過を追って行くことも大切になります。患者さんごとの担当制のなっていて、ずっと同じ衛生士が患者さの口腔管理を行っていくことになっています。

アイテムの中には、より予防効果の高い海外製の商品を取り入れており、それもまた患者さんの選択のもと使用いただいています。良薬は苦し、という言葉もあるようにそれぞれのアイテムには使用上のメリット、デメリットもありますので、専門家のアドヴァイスを受け入れていただけると、より効果的にセルフケアでの口腔の健康管理が行えると思います。

予防歯科における当院の滅菌について クリーンスタッフ編

歯科助手の海野です。

今回は当院の滅菌についてお話します。

患者さんが安心して診療を受けていただく為に当院ではスタンダードプリコーションに基づく徹底した感染管理体制を患者さんに提供しています。

器具の使い回しや不十分な滅菌に不安を抱いている方に正しい情報を伝えたいと私たちは考えています

 

予防歯科を標榜する当院は、医療機器や医療器具の衛生管理を厳格なEU基準に合致させようと

感染管理に携わる専用のスタッフを在籍させています。大きな経費がかかりますが、安心安全の医療体制を確保するのは、医療機関の最低限の義務でもあります。

可能なものはディスポにし、使用した器具は全て使用毎に機械的高圧洗浄、クラスB滅菌されています。在籍10年以上の専用のベテランスタッフが4名在籍しており毎日速やかに業務を行っております。

 

健康な子どもたちを育てていくために 〜お母さんの栄養を通じた子どもの成長〜 を開催します!

科学的根拠(エビデンス)に裏づけされた最高の健康を手に入れるためのパスポート(エビデンスサプリ)をとしてサプリメントを提供されている医療機関専用サプリメントメーカーの株式会社ヘルシーパスさんと口腔を通じた子どもたちの心身の発達を守り育てる麻生キッズデンタルパークがお母さん方を対象にセミナーを定期開催するためのミーティングをおこないました。

株式会社ヘルシーパスの田村社長、管理栄養士の福地さんにお越しいただき当院の歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士、栄養士が参加し、現代でイキイキと生活していくために今後お母さんたちに提供したいことをおはなししました。

健康な子どもたちを育てていくためにはまずは子どもと時間を過ごすことが多いお母さんたちの元気!と考え6月からセミナーを開始いたします。

 

第1回目は「元気なおかあさんでいるために」

乳歯列が完成するまえのお子さんを持っているお母さん方もしっかりとした栄養補給をしてもらい、大切なお子さんの成長をよりよいものにするために実践できること。また、現在の状態を把握し日常生活にとりいれていけることをお伝えします。

 

第2回目は「—1歳からの身体づくり」

むし歯の細菌感染もー1歳からおこなうように妊娠期の栄養が生まれた子どもたちに左右します。そのために、いまだからこそやらないといけない栄養補給についてお伝えします。

 

第3回目は「いつまでもキラキラした女性でいるために」

出産をへて、仕事、家事、育児を同時進行に忙しい生活をしているお母さんたちに元気で健康でいてもらえるような栄養補給のお話です。家族の笑顔、健康を守るお母さんに必要な栄養バランスについてお伝えします。

 

毎日家事に育児に大忙しのお母さん!令和の時代に変わりライフスタイルが変化している今イキイキと健康に生活していく方法を一緒に勉強していきましょう!

予防歯科のディスプレイ

予防歯科において歯科商品を購入し、使っていただくことが患者さん自身の手で口腔内の改善に繋げていける手段だと思います。

「どんな道具や商品を使えば虫歯になりにくい口腔内を作れるのか?」担当衛生士からの指導を受けてきた患者は購入意欲が湧いています。

ディスプレイはそんな患者さんが多くの商品の中から購入しやすいように商品を陳列し、購入していただけるように気配りをする事が大切です。

例えば、陳列配置方法として、商品棚の高さや商品数の選別、商品配置の順番など見やすさの工夫をしています。

その結果、当院の歯科医師、歯科衛生士以外のスタッフも 患者さんと一緒に雑貨の知識を増やす事ができています。

 

 

 

 

 

ナイトデンチャー(夜間オーラルアプライアンス)

部分床義歯装着者の患者には、通常「夜間は義歯を外してください。」と指導します。これは義歯の粘膜面により傷ついた粘膜や力のかかった支台歯の歯根膜を回復させるためと、義歯の表面についた汚れ、特にカンジダ菌などの真菌の増殖を防ぐためです(誤嚥性肺炎の防止)。

ところが上下の残存歯による咬合支持が減少している場合、従来通りに”就寝時に義歯を外す”指導を行った場合、残存歯や顎関節に負担が増大し、重大な障害をもたらすことがあります。そこで、患者にはナイトデンチャー(夜間オーラルアプライアンス)を使用することを推奨しています。

ナイトデンチャーとは、その名の通り、夜間に使用する義歯(オーラルアプライアンス)です。歯の欠損部には床付きのスプリント、残存歯部には通常のスプリント、維持不足の場合はクラスプ等の維持装置を付与した構造をしています(症例参照)。

その1番の目的は、ブラキシズム等、睡眠時に生じる力が少数残存歯へ集中するのを防ぎ、力を歯列全体へと配分して残存歯破折、咬耗および動揺の増大を防止することです。また、オーラルアプライアンス(スプリント)と同様の効果も期待され、顎関節の加重負担を防止することです。

もちろん日中に使用する義歯を夜間も使用することは選択肢の1つですが、義歯人工歯の過度な咬耗や義歯の破折が生じることもあり、患者のQOLを損なう可能性もあります。そこで別途ナイトデンチャーを使用することで、日中の活動を妨げることを避けられます。さらに、日中の義歯を比較的清潔に保てるること、残存歯の確実な保護が可能となることで、その意義は大きいと考え、現在、麻生歯科クリニックでは積極的に推奨しています。

 

食事とpH、虫歯の関係

「砂糖を摂り過ぎるとむし歯になる」というのは、誰もが一度は聞いたことのあるフレーズではないでしょうか?
実際、CAMBRAによるむし歯リスク判定の重要なファクターの一つとして「食事」があります。

私たちが日々飲食をする度に、お口の中の環境は中性から酸性状態へと変化し、歯のミネラルが唾液中に溶け出したり、むし歯の原因菌が増殖するきっかけとなったりしています。
中でも砂糖や酸を含む食べ物(お酢やレモン、炭酸など)は、お口の中のpHを急激に低下させ、瞬間的に酸性状態を作り出す代表的な食品です。
このことから、患者の「習慣的な食事摂取状況」を聞き取ること(何を、何回、どのくらいの時間をかけて食べているのか)は、むし歯のリスクを判定する上で非常に重要な問診事項となります。

私たちは「食べてはいけない」と注意するのではなく、正しい知識を与えつつ、生活の中で実践しやすいようアドバイスをしたり、適切な製品を使ってカバー出来るように予防計画書を作成して指導を行っています。
また、当院では健康食品の一つとして医療機関専用サプリメントの購入も出来るようになりました。

CABMRAのむし歯リスク判定を通じて、望ましい食習慣と健康的な身体つくりのサポートが出来るよう、今後も推進していきたいと思います。

プラセンタ

歯科助手の佐野です。

今日は美容歯科のお話をします。

私は当院で人気の美容歯科であるプラセンタを体験しています。注射が苦手な私でも服用できるのでお手軽です。

プラセンタの効果は美白や保湿などの美肌効果やアンチエイジング効果の他、健康全般に関する様々な分野での効果が期待されます。

服用を始めてから患者さんに”いつも元気だね”と声をかけて頂いております。

個人により様々な効果がありますが一般的な自覚症状の改善は以下のようなものがあります。

・体調が良くなった。

・寝起き、肌つやが良くなった。

・白髪が出てくるのが遅くなった。

・疲れづらくなった         などなど

気になる方はぜひスタッフに聞いてみてください。