CAMBRAとカリオグラムの違いについて

CAMBRAとカリオグラムの違いについて

当院でも以前はスウェーデン、マルメ大学や様々な場所やセミナーで勉強する機会を与えていただきカリオグラムでのサリバテストをおこなっていました。とても良い検査なのですがCAMBRAを行っていくようになり術者にも患者さんにも、さらに良いことが沢山見えてきましたので今回は皆さんにCAMBRAでの利点をお伝えしたいと思います。基本的にそう変わりはありませんので、カリオグラムから応用も十分可能です。

CAMBRAを行ってよかったことについて簡単に言うと

①準備が簡単! 事前に薬剤など入れて準備することがありません

②結果が直ぐ分かる! 15秒で簡単シンサ結果 1週間近く待たなくて良いです

③質問事項が明確! アセスメントフォーム(評価記載シート)に患者さんから医療面接で聞き取リ、重要内容画記載

④患者さんのホームケア実施内容が明確!  何をいつ使うの?が明確になりました

⑤術者側の実施内容も明確!  新人さんでもばらつき無く皆が同じように実行できます

⑥再評価も明確! 再評価をいつ行うのか?リスクに応じ提案されます。

次回もう一回やってみて頑張ったからと患者さんからお声賭けいただくこともあります

 

いくつか聞き取りや医療面接を行うことで患者さんも何故?が沢山出てきます。患者さんご自身に気付きを与え、生活習慣の状況を把握していただき、虫歯の発症についてじっくり初期治療中にもおさらいしながらお声賭けしていくことにより患者さんもみるみる口腔内の改善をしていきます。患者さんに自発的な行動変容がすごく期待できる優れものです。

また症例をもって紹介させていただきます。

CAMBRAのアドバンテージ

当院でも以前はスカンジナビア歯学の代表格であるスウェーデンで勉強する機会を与えていただきカリオグラムでのサリバテストをおこなっていました。とても良い検査なのですがCAMBRAを行っていくようになり術者にも患者さんにも良いことが沢山見えてきましたので今回は皆さんにCAMBRAでの利点をお伝えしたいと思います。

CAMBRAを行ってよかったこと

  • 準備が簡単! 事前に薬剤など入れて準備することがありません
  • 結果が直ぐ分かる! 15秒で簡単シンサ結果 1週間近く待たなくて良いです
  • 質問事項が明確! アセスメントフォームに患者さんから聞き取リ重要内容画記載
  • 患者さんのホームケア実施内容が明確!  何をいつ使うの?明確になりました
  • 術者側の実施内容も明確!  新人さんでもばらつき無く皆が同じように実行できます
  • 再評価も明確! 再評価をいつ行うのか? 疾患の重症度に応じて   active/inactive  のコントロールがしやすくなりました。
  • いくつか聞き取りを行うことで患者さんも何故?が沢山出てきます。患者さんご自身に気付きを与え、生活習慣の状況を把握していただき、虫歯の発症についてじっくり初期治療中にもおさらいしながら医療面接、お声賭けしていくことにより患者さんもみるみる口腔内の改善をしていきます。まさに行動変容を促すことができます。
    今後、症例をもって紹介させていただきます

予防歯科において画期的だと思う予約管理システム  ピスケス

歯科医院の予約を取る際には

  1. 治療内容
  2. 治療時間
  3. 治療の間隔
  4. 担当歯科医師・歯科衛生士

など様々な要素を考えて予約を取らなければいけません。

これら全てを瞬時に判断して予約を取ることは、なかなか難しい事です。

麻生歯科では全ての予約を『ピスケス』で管理しています。

ピスケスは全ての患者さん情報が来院されるたびに蓄積され予約の際に

その情報を活用できます。

そして、予約も受付だけでなくチェア上で取れるので業務もスムーズになりますし

何より患者さんの待ち時間も減ります。

特に当院のように予防定期管理型の歯科医院にはうってつけです。

定期管理に必要なのはあらゆる医療データです。

ピスケスは個人や家族来院データも蓄積されているので

その中から中断している患者さんの最終来院日もひと目で分かり

こちらが連絡を差し上げることで中断率を下げることもできます。

今やピスケスは予防を最重要視する麻生歯科には不可欠なシステムになっています。

第28回EBM勉強会

麻生歯科クリニックとASOKidsDENTALPARKの歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士合同でEBM勉強会を行いました

当院では臨床で疑問に感じた内容について文献を調べることで科学的根拠に基づき解決するようにしています。

経験に基づき先輩やセミナー講師などの専門家の方々の意見も大事ですが、やはり自身で疑問の解決に導き、答えを知っていくことが、臨床力を高められ自信を持って患者さんに対応することできると考えています。

本日のテーマは“様々な歯冠形態における歯肉炎症との関係性について”です。臨床の中で歯冠長の違いによって歯肉炎が治癒しにくいバイオタイプがあるのではないか?との疑問をもち、今回の文献を検索しました。
発表では、なぜその疑問に至ったのか? PICOを活用し疑問の形式化を行い、
論文の検索方法と論文の選定に至った理由を話します。その上で研究方法と妥当性を検証し、できるだけ批判的な吟味を行うようにして行きます。そしてスタッフに理解していただけるようにプレゼン資料を作ります。EBMチームは3人体制で構成されています。

まだまだEbmerには程遠く準備に3週間程度かかります。

文献の題名は

ation of Clinical Expression of Plaque-induced Gingivitis:Effect of Incisor Crown Form

(プラーク誘発性歯肉炎の臨床的発生の調節:切歯冠形態の効果)です。

結論は、歯冠形態と解剖学的バイオタイプの関連性はあるものの、歯肉炎症症状への影響はないというものでした。文献で得た知識を周りのスタッフとシェアし、診療を質をレベルアップできるよう継続して勉強して行きたいとおもいます

 

 

歯周病指導医 小川先生の講義6/15 

歯科助手の海野です。

当院では日本歯科大学附属病院より歯周病学会指導医、専門医である小川智久先生が勤務されています。

メインテナンスで歯周病の管理をされている患者さんは希望されれば小川先生の診療を受けることができます。

歯科衛生士は自分の担当患者を小川先生に評価をしてもらいさまざまなアドバイスをもらえるので今後の定期管理をより良いものにすることができます。

さらに診療終了後はその日のテーマ別に教育講義をしてくださいます。
また歯周病学会認定歯科衛生士に取得に向けての教育も兼ねております。

毎回興味深いテーマで時間があっという間に過ぎてしまいます。

 

今回6/15のテーマは「患者さんとの医療コミュニケーション」についてでした。

歯科医師や衛生士向けの内容も多いですが今回はコミュニケーションということで

受付や助手にもわかりやすくいつもの講義形式ではなく参加型でとても楽しく学ぶことができました。

患者さんとコミュニケーションをうまくとるポイント①話を聞く距離間 ②聴く時の表情やしぐさ など

患者さん自身が医療従事者に話しやすい空間を作るというのがいかに重要なのかがスライドでわかりやすく、

実際スタッフ相互間でも体験することができ、とても楽しい時間でした。

 

 

カンファレンス 

月曜日はDr、DH、DAのメンバーで自由診療についてのカンファレンスを行っています。

歯科医師と同じ目線で歯科衛生士も診断を学ぶことができるようになることが目的の一つです。

6/17のカンファレンス内容です

 

 

【1症例目】 根尖病変があるケース 60代 女性

 右下7に根尖性歯周炎があります。

 現在症状は出ていませんが、患者さんの希望として“歯を失って入歯にしてくない”

 という思いがあるので、予後の良い治療の提案が必要です。

 今回のケースは補綴をする際、縁下マージンになり二次カリエスのリスクもあるため、

 予めFOPを行い骨を下げ縁上マージンにし、清掃性を確立した方が良いと意見が出ました。

 また、他の部位で歯髄に近接している修復がある為、定期的に歯髄の生活反応をチェックし、

 治療の経過を把握していくことをルールとしました。

 

【2症例目】 矯正後の後戻りケース 30代 女性

 幼少期に他院で矯正されていた方です。

 現在舌側にワイヤー固定していますが途中でワイヤーが脱離し、

 後戻りを気にされています。

 今回の症例だけでなく、矯正終了後リテーナーを装着せず後戻りしているケース

 がよくあります。

 矯正で得た綺麗な歯列が維持できるように歯科衛生士としてサポートが大事だと

 改めて実感しました。

 

 

 

 

第4回顎顔面矯正勉強会

4  顎顔面矯正勉強会2019.06.16

日常の小児顎顔面矯正の、臨床のアップデートのために御茶ノ水で勉強会に参加しました。

今回の講師は同じ静岡県の磐田市の渡部先生が日常の臨床での応用と実習を教えてくださいました。ダウン症の女の子の治療もなさったとの事、大変勉強になりました。

やはり小児矯正に関わっていると、個々の成長発育や混合歯列期による脱落をいかに利用しての矯正していくか、トラブルシューテングなども、再確認できました。

極端なやり方の矯正ですが、非抜歯やディスキングのなく歯軸が整うという顎顔面矯正。

先生の情熱と、どんと構えたおおらかさなんだなあーと感じた一日でした。

ASOKIDSっ子の無限の可能性のために真心こめて技工製作に励みたいと思います。

CAMBRA処方薬剤 Clipro5000

 

CAMBRAのリスク判定でハイリスク/エクストリーム判定の方にお勧めの歯磨剤をご紹介します。

3M ESPE Clinpro5000

現状では海外からの輸入のみとなっていますが、日本で販売されているフッ化物配合歯磨剤よりも5倍のフッ化物(5000ppm)が配合されおり、齲蝕予防の効果があり、歯根面の進行抑制に適しております。

使用方法は、歯ブラシにグリンピースまたは細いリボン状に出して2分間磨きます。ブラッシング後は唾液を吐き出し、水で口をゆすぎます。6才以上から使用可能ですが、フッ化物濃度が高いため、販売をする際は必ず使用説明書と共に注意事項を説明して下さい。

当院では、歯科材料の輸入サイト スマイルUS を利用しています。

手続きの手間(と言っても、ほとんどスマイルUSが書類の準備をしてくれますが)、当院では毎月50本以上購入されており、今日届いたばかりの Clinpro5000タワーもすぐ無くなって、歯科衛生士より購入を急かされるだろうな、、、、。

 

CAMBRAセミナーでは、このClinpro5000を含むリスク別の処方薬剤とその説明方法を詳しくご案内しております。

ご興味をお持ちの方は是非お問い合わせください。

待合室マーケティング初夏のディスプレイウォールステッカーの活用

ディスプレイの変更は患者さんの興味を刺激します。

以前もお話したように当院では視覚を活かした陳列や配置を考えるようにしているので

ディスプレイも季節ごと、こまめに変更します。

毎回、当院が患者さんにオススメする雑貨も一緒に展示するようにしています。

ウォールステッカーを使うと壁に傷をつけず貼りなおし可能なので便利です。

今年の夏のテーマは『花火』です。

お母さんと一緒に来院されたお子さんにも好評でした!

歯周病のハナシ 1 

歯周病は単に“口の病気”というだけではありません。
昨今、全身疾患との関連が広く取り沙汰されています。

オトナが歯を失う原因の多くは歯周病です。
歯周病には完治というものはありません。「治った!」と思うのは症状が寛解しただけです。
歯周病は慢性炎症といって、慢性的に(ずっと)腫れている状態です。
歯肉に潰瘍面ができ、赤くなったり腫れたり、血が出たりまたは膿が出たりします。

慢性炎症は、火事に例えることができます。
慢性炎症は、大火事ではなくいわゆるボヤです。ボヤでも、火事を放置する方はいないと思います。
ところが、歯肉から血が出ることを気に留めず放置している方もいるという大変危険な状態に遭遇することも時々あります。
自分でも感じるくらいの腫れや出血があるときは、歯周病の症状が急性化していてとても危険な状態です。

歯周病による慢性炎症は全身に広がります。体のどこか(口の中)に炎症があと、炎症メディエーターが血流を介して全身に広がります。
すると、体のいろいろな所でくすぶっていた炎症の芽が、活発な炎症に変えられます。
これが、歯周病が全身疾患の発症や悪化にかかわるメカニズムのひとつです。
また逆に、身体のほかの臓器の炎症が口に影響を及ぼすことも知られてきています。
血液中に侵入した細菌そのものが全身を駆け巡ることも全身疾患につながります。

私たちはメインテナンスを通じて、患者さんに合ったプロケア提供とと高度なセルフケア習得を促しています。