シーラント

 

当院では、CAMBRAのリスク評価に基づいて、乳臼歯

萌出直後の6歳臼歯等にシーラントを行っています。

〜ラバーダム防湿を行ってシーラント処置後の状態〜

シーラントはラバーダム防湿を行い、グラスアイオノマーセメントFuji7を使用します。

グラスアイオノマーセメントの特性である、歯質との接着性やフッ素徐放性など、操作性や裂溝部への流動性も含めて、最適な材料であると考えられます。その後のホームケアにおいて使用するフッ化物配合歯磨剤やフッ化物洗口液からのリチャージも期待できると考えています。シーラント処置後もリスクに応じた、メインテナンス期間で、定期管理することにより、疾患の発症を抑制し、健康な口腔を維持管理できる事が可能になります。

Fバーニッシュもよいプロダクツがありますのでまたの機会にレポートさせていただきます。

〜シーラント処置中〜

 

MDHマイクロセミナーへの参加

 

当院ではより精度の高い診療を患者さんへ提供する為、歯科衛生士もマイクロスコープ(高精度手術用顕微鏡)を使用した診療を実施しています

そしてこの度、日々のマイクロメインテナンスの技術の向上のためMDHマイクロセミナー(ベーシック/アドバンスコース)を受講しました

日本顕微鏡学会認定歯科衛生士である大野真美先生を講師に迎え実際に診療室での実技セミナーを行っていただきました

大野先生はテクニックだけではなく、マイクロスコープをどのように歯科衛生士の診療に活用できるか、患者への説明や動機付けツールとして使用するかなど実践的な内容を盛りこみ大変わかりやすく指導してくださいました。そして、『見える診療』と『見えていない診療』の違いをはっきりと感じることができました。

『見える』ことで、従来の裸眼では確認が難しかった初期う蝕や不適合冠などの口腔内の疾患を正確に診断できました。また『見えていない診療≒手探り』で行っていたSRPやディブライトメントなどの治療においても歯肉溝内が『見える』ことにより患者さんに痛みを与えず効果的に診療が行えることを学びました

 

最後に大野先生、今回はご多忙のところ静岡までセミナーでお越しいただき誠にありがとうございました。先生から教えていただいたことを臨床に生かし一人でも多くの患者さんに還元し笑顔になってもらえるよう頑張りたいと思います。

今後とも宜しくお願いいたします

カンファレンス【症例検討会】

麻生歯科クリニックでは、診療が終わったあと毎週行っていることがあります。
それは、カンファレンス【症例検討会】です。
月曜日は治療の症例、
火曜日は分院のアソウキッズにて小児の発育、カリエスリスクアセスメントについて、
水曜日はDH【歯科衛生士】の予防計画や初期治療の内容の検討 と、曜日ごとに分野を行っています。
麻生歯科クリニックでのカンファレンスには、歯科医師3名、歯科衛生士11名が参加しています。
月曜日のカンファレンスは週ごとに内容をまとめていています。
エンド・歯周外科・補綴・審美・オーラルリハビリテーション等、ケースを分けて3~4症例を出し合っています。

治療方法の選択は、まず正しい診断をすることからはじまります。
これらのカンファレンスを通じて、歯科医師と同じ目線で歯科衛生士も診断を学ぶことができるようになることが目的の一つです。臨床でも歯科医師と同じ考えで患者をみていくことができるようになると、医療者側と患者さんが同じゴールを目指し治療を進めていくことができます。
歯科治療や考え方も日々進化しています。最新の治療方法も、直接歯科医師から提案を聞けるので非常に勉強になります。
歯科衛生士は予防のスペシャリストとして知識をアップデートしていくことで、担当患者に質の高い治療を提供できると考えています。
また、症例発表者の日々の臨床での疑問点や考え方を参加者が傾聴することで、スタッフ同士のスキルアップや仕事内容を認め合うこともできます。
今後もいろいろな形で、カンファレンスの内容も紹介していきたいと思います!

クロスフィールド主催のセミナー参加 2019/06/02

先週日曜日にクロスフィールド主催の「2019年これからの予防歯科を考える シンプルで効果的 カリオロジーのトレンドを学ぶセミナー」に参加してきました。

講義内容:西真紀子先生 「次世代のためのカリオロジー2.0」
     西野瑞穂先生 「今なぜフッ化ジアンミン銀?」

 

 西先生からは「最先端のむし歯・歯周病予防を要求する会(PSAP)」の概要やカリオロジーの発展、スウェーデンの最新情報をお聞きすることができました。今注目されている「mHealth(モバイル・ウェアラブル端末を活用する医療サービス)」を活用した患者の行動変容についてのお話もあり、今の時代に合わせた個別化の口腔衛生指導を学ぶことができました。個別化の口腔衛生指導は長期的な行動変容の難しさから効果的ではないという結論が論文で示されているとのことでしたが、mHealthなど様々なツールを活用し、一人一人に合わせた口腔衛生指導を行い、多方々の口腔を健康に導いていけたらと考えます

 西野先生からはフッ化ジアンミン銀の開発・商品化に至るまでの背景や研究内容、フッ化ジアンミン銀の作用機序、使用方法について学ぶことができました。私たち歯科医院でも根面齲蝕の進行抑制等で使用させていただいていますので、作用機序や使用方法を復習し、より効果的に臨床応用していけたらと思います。

 様々な知識や技術を習得しながら診療を行う中で、基礎的な知識とともに最新情報も取り入れてく重要性を改めて再認識しました。
 お二人の先生方はとても著名な先生にも関わらず、とても丁寧に対応してくださり、そのお人柄にも感銘を受けました。今回学んだことを整理し、日々の臨床に活かしていきたいと思います。

プラセンタセミナー(ベーシック編)

6月6日(木)に東京で開催されたセミナーに参加してきました。

10名ほどと小規模のセミナーでしたが勉強になることがありましたので皆さんも参考にしてみてください。

そもそも『プラセンタ』を服用する目的は様々ですが特に健康、美容の目的で使用される場合が多く見られます。

この『プラセンタ』特徴として体の中に入るとホルモンバランスの異常をコントロールして整える作用があります。

そのため不定愁訴といわれる

・わけもなくイライラする

・頭が重い

・疲れやすい

・だるいのに眠れない

・足がむくむ

など

の症状緩和には効果を発揮します。

そのため『プラセンタ』は性別や年齢に関係なく全身の治療、予防、美容などの目的で使えるバランスのよい栄養成分として注目されています。

そして、この『プラセンタ』と一緒に使っていただきたいのが『ビタミンC』です!

『ビタミンC』は性質上、体外に排出されやすい成分ですがプラセンタと一緒に使用すると『プラセンタ』が『ビタミンC』を体内に留めて、

緩やかに血中内で成分が作用するため抗酸化協奏が持続します。

気になる方は是非『プラセンタ』と『ビタミンC』を使ってみてくださいね。

*注意事項

 『プラセンタ』は使用できない方もいますので一度かかりつけ医(特に内科・婦人科)にご相談してから購入してみてください。

サイネージ

当院では3月に3階の待合室にテレビモニターを設置しました。

診療方針や担当医・スタッフ紹介を始めとし、専門治療(根管治療・CEREC・美容歯科)、院内・院外勉強会の風景等をご紹介させていただいています

安心して任せていただけるよう、当院をより身近に感じて通院していただきたいと考えています。

随時、新しいコンテンツを追加し新鮮な情報を提供していきますので、待合室での待ち時間を有効にご活用ください。

プライベートな診療空間 (個室診療) 

患者さんにご質問です。

歯科で診療をされるときに、「他の患者さんの声や診療の音などがどうしても気になってしまう」ご経験はございませんか?

「歯科医院に通いたくない」「怖い」などマイナスイメージをお持ちの方もいらっしゃいますよね。

当院はカウンセリングルーム、診療室を個室にすることで落ち着いて診療、相談できる

プライベート空間での環境を提供しております。

また、治療診療フロアーと予防診療フロアーを階ごと分けております。
患者さんからは、「治療、予防と気持ちを切替えて通える」メンテナンスで通っている場合は、「歯科医院なのに怖くない」などのお声をいただいています。

 
初めて当院を受診される方については、歯科衛生士が口腔内の環境チェックをさせていただきます。

各歯科衛生士のお部屋で患者さんに個別でじっくりと検査をいたします。経験豊富な歯科衛生士が一人ひとりのリスクに合わせた予防プランを立てさせていただきます。

歯科衛生士は担当制で予防診療を行い、患者さんの専任衛生士となります。

各歯科衛生士は個性あふれるお部屋の演出をしておりますので、
様々なお部屋の雰囲気をお楽しみいただけます。
 
また、治療、予防の診療室にはマイクロスコープを標準的に設置しております。

歯科医師、歯科衛生士が精度の高い診療を行うスペースとして個室は当院の絶対条件であります。

各フロアーのプライベート空間で、患者さんとのコミュニケーションを大切にし、親切で丁寧な治療やアドバイスを行っていきたいと考えております。

 

 

 

CAMBRAを用いたリスク評価

当院では、【CAMBRA】という評価制度を用いてのカリエスリスクを分類し、1人ひとりに合った予防プランを提案しています。

リスクを分類する資料としてCRAフォーム~Caries Risk Assessment Form ~をしようしています。

このフォームでは疾患指標、リスク因子、防御因子の3つの観点から情報収集を行って、リスクを分類していきます。

情報収集を行う際には、患者さんと十分なコミュニケーションを行い、生活背景や患者さんの性格を理解することで患者さんによりそった予防計画を立案します。

 

小児からの早期う蝕予防

厚生労働省が実施する「21世紀出世維持縦断調査」では過去1年間のむし歯治療を受けた割合を2歳半(6.9%)、3歳半、4歳半、5歳半(36.2%)で調査した結果が出ています。う歯は2歳半の6.9%から、5歳半の36.2%に大幅に上昇しています。より低年齢からの予防が重要です。

当院ではキャンブラ(う蝕予防の管理方法)を使用し患者さんの口腔管理を行っています。プロトコル化されているので患者さんにも術者の私たちにも解りやすいく指導しやすいです。そして当院ではすべて永久歯列になったとき「歯列も綺麗でう蝕ゼロ」を目標にしています。

未就学児の場合、小児を取り巻く生活環境がう蝕に大きく関わることがEBM勉強会で確認できました。6歳未満の小児は保護者の傘下にあるため保護者の健康管理に関する知識によりう蝕罹患率に関わります。保護者の方からお子さんまでご家族みんなで健康な口腔内を維持して頂くためのお手伝いができたらと思っています。

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食事アンケート~患者さんの食生活を知るために~

当院で行っているむし歯リスク判定『CAMBRA』では、食事も判定項目に含まれます。

それでは、患者さんの普段の食生活を知るにはどうしているのかというと、『食事アンケート』という物に協力してもらっています。

朝起きてから寝るまでの間、何時に何をどのくらいの時間で食べたのかを記入してもらいます。
これを基にむし歯ができやすい食生活をしていないか、変えた方がいい部分はないかを管理栄養士の資格を持つスタッフの意見を聞いたりしながら、患者さんへお伝えしていきます。
また、小児では食事内容からきちんと顎を使って噛んでいるかなど、口腔内全体の機能発育についても考えます。
あまり噛まずに食べる子どもが増えている現代、歯並びにとって良い影響を与えてあげられるような食事の提案も大切です。

アンケートから現在だけでなく未来を見据えた予防を考えられるよう、日々心掛けています。