本日(6月24日)はDr. DH DAが参加の自由診療のカンファレンスが行われました。
1症例目はDrより「根充後の歯根に内部吸収が生じたケース」についてです。
根充後のレントゲンでは確認できなかった内部吸収が3年後のレントゲンでは生じていました。
CT画像では口蓋側の歯根の吸収が認められ、保存困難と診断されました。
要抜歯なため、抜歯後の補綴処置に関しては、インプラントを勧めていくことになりました。
内部吸収は矯正などの過去の治療歴や外傷があると生じ易いことを再認識しました。
2症例目はDHより「上顎前歯補綴物の不適症例」についてです。
右上1番のマージンに骨縁下に及ぶカリエスがあります。
その他、右上2番、左上1、2、3番はマージン不適です。
右上1番は除去して保存できるか診断が必要ですが、保存しても予知性が低いことが考えられます。
その他の部位では外科処置を行い歯肉のラインを2~3mm下げて、biologic width(生物学的幅径)を整える必要があると結論付けました。
歯科において診査・診断は大事であり、治療途中においても診査・診断が変化することがあることを再確認しました。