第4回顎顔面矯正勉強会

4  顎顔面矯正勉強会2019.06.16

日常の小児顎顔面矯正の、臨床のアップデートのために御茶ノ水で勉強会に参加しました。

今回の講師は同じ静岡県の磐田市の渡部先生が日常の臨床での応用と実習を教えてくださいました。ダウン症の女の子の治療もなさったとの事、大変勉強になりました。

やはり小児矯正に関わっていると、個々の成長発育や混合歯列期による脱落をいかに利用しての矯正していくか、トラブルシューテングなども、再確認できました。

極端なやり方の矯正ですが、非抜歯やディスキングのなく歯軸が整うという顎顔面矯正。

先生の情熱と、どんと構えたおおらかさなんだなあーと感じた一日でした。

ASOKIDSっ子の無限の可能性のために真心こめて技工製作に励みたいと思います。

CAMBRA処方薬剤 Clipro5000

 

CAMBRAのリスク判定でハイリスク/エクストリーム判定の方にお勧めの歯磨剤をご紹介します。

3M ESPE Clinpro5000

現状では海外からの輸入のみとなっていますが、日本で販売されているフッ化物配合歯磨剤よりも5倍のフッ化物(5000ppm)が配合されおり、齲蝕予防の効果があり、歯根面の進行抑制に適しております。

使用方法は、歯ブラシにグリンピースまたは細いリボン状に出して2分間磨きます。ブラッシング後は唾液を吐き出し、水で口をゆすぎます。6才以上から使用可能ですが、フッ化物濃度が高いため、販売をする際は必ず使用説明書と共に注意事項を説明して下さい。

当院では、歯科材料の輸入サイト スマイルUS を利用しています。

手続きの手間(と言っても、ほとんどスマイルUSが書類の準備をしてくれますが)、当院では毎月50本以上購入されており、今日届いたばかりの Clinpro5000タワーもすぐ無くなって、歯科衛生士より購入を急かされるだろうな、、、、。

 

CAMBRAセミナーでは、このClinpro5000を含むリスク別の処方薬剤とその説明方法を詳しくご案内しております。

ご興味をお持ちの方は是非お問い合わせください。

待合室マーケティング初夏のディスプレイウォールステッカーの活用

ディスプレイの変更は患者さんの興味を刺激します。

以前もお話したように当院では視覚を活かした陳列や配置を考えるようにしているので

ディスプレイも季節ごと、こまめに変更します。

毎回、当院が患者さんにオススメする雑貨も一緒に展示するようにしています。

ウォールステッカーを使うと壁に傷をつけず貼りなおし可能なので便利です。

今年の夏のテーマは『花火』です。

お母さんと一緒に来院されたお子さんにも好評でした!

歯周病のハナシ 1 

歯周病は単に“口の病気”というだけではありません。
昨今、全身疾患との関連が広く取り沙汰されています。

オトナが歯を失う原因の多くは歯周病です。
歯周病には完治というものはありません。「治った!」と思うのは症状が寛解しただけです。
歯周病は慢性炎症といって、慢性的に(ずっと)腫れている状態です。
歯肉に潰瘍面ができ、赤くなったり腫れたり、血が出たりまたは膿が出たりします。

慢性炎症は、火事に例えることができます。
慢性炎症は、大火事ではなくいわゆるボヤです。ボヤでも、火事を放置する方はいないと思います。
ところが、歯肉から血が出ることを気に留めず放置している方もいるという大変危険な状態に遭遇することも時々あります。
自分でも感じるくらいの腫れや出血があるときは、歯周病の症状が急性化していてとても危険な状態です。

歯周病による慢性炎症は全身に広がります。体のどこか(口の中)に炎症があと、炎症メディエーターが血流を介して全身に広がります。
すると、体のいろいろな所でくすぶっていた炎症の芽が、活発な炎症に変えられます。
これが、歯周病が全身疾患の発症や悪化にかかわるメカニズムのひとつです。
また逆に、身体のほかの臓器の炎症が口に影響を及ぼすことも知られてきています。
血液中に侵入した細菌そのものが全身を駆け巡ることも全身疾患につながります。

私たちはメインテナンスを通じて、患者さんに合ったプロケア提供とと高度なセルフケア習得を促しています。

小児カンファレンス

小児カンファレンス(症例検討会)

当院では、週に1回、本院のDHと合同で症例検討会を行っています。

テーマは初診で来て頂いた患者さんの症例を基本に

・CAMBRAのリスク評価と予防計画の検討

・口腔機能不全症を伴う症例

主にこのテーマでおこなっています。

今回はCAMBRAがテーマになります。

1症例目は

「全顎的にカリエスを発症している低年齢児」です。

DHからは、疾病を発症するに至った経緯や母親の希望、患者状態などの報告がありました。

初期治療についてはDrから、露出しているう窩に関してはサフォライド塗布やGIセメントで封鎖しう蝕病原性細菌を減少させる治療計画の報告がありました。

小児患者の場合は治療を安全にできるようにするトレーニングが必要になります。

小児患者においても治療の必要性を説明し、トレーニングに関してはTell-Show-Do法等を用いて安心 安全に治療ができる環境を、口腔内の環境改善と共に行って行きます。

2症例目は

「過蓋咬合に潜むカリエスリスクに注意が必要な症例」

CAMBRAの小児用CRAフォームを用いてのリスク評価ではミドルリスクになった患者さんです。

下顎前歯部に2本先天的な欠如があり上下の幅があっていません。

咬合高径もない為クリアランスも低く、低位舌の為臼歯部舌側にプラークの付着が多く、臼歯部のカリエスリスクが高いことがわかりました。

成人患者を担当しているDHからは過蓋咬合の患者の将来の口腔内状況についても説明がありました。

この患者には前歯を使ってかみ切る摂食指導と、臼歯部のプラークコントロールを行っていく予防計画を立案しました。

今回も成人部門のDH、小児部門のDH Drと意見を交換し相互に患者さんの利益につながるようなカンファレンスでした。

 

栄養の知識 〜今後の栄養セミナーにむけて〜

「歯科医療に活かす栄養とサプリメントの知恵」

との演目にてヘルシーパス社長田村忠司氏に麻生キッズデンタルパークのセミナー室にてスタッフ向けセミナーを講演をしていただきました。

今日本人の栄養状態はあまり良くない状態にあるとのことで、

特に今後出産をする可能性のある20歳代の栄養状態は特に深刻とのことです。

加工食品や外食の機会が多く、加工食品等は、純水や高度に精製した油脂を使用しているため、食材に栄養素が溶け出し、残っていないようです。

そのため推定平均必要量に満ちておらず今後健康障害が生じるのではないかと言われています。

 

そのため、まず働く従業員が健康であり続けることができるよう、また、この健康観を患者さんに伝えていくことができるように医療機関ゆえの科学的な根拠に基づいた栄養バランスの話を勉強することができました。

今後仕事を行う上でも健康であり続けることは大切なため自らが健康の維持管理ができるよう栄養状態のセルフケアができるように律し、氾濫している情報の中から、より確からしさを追求し選択していきたいと思います。

6月11日 予防歯科臨床見学セミナー 

本日、神戸市西区より丸橋歯科医院の皆様が予防歯科臨床見学セミナーで麻生歯科クリニックにお越しになりました。

丸橋歯科医院 https://www.maruhashi-shika.com/index.html

丸橋歯科医院さんは、今後予防歯科臨床をしっかり医院に取り込んでいきたいという丸橋院長先生の思いから、スタッフ8名全員でお越しになっていただきました。

朝のミーティングから終了時間まで、長時間の見学で皆さん大変でしたが最後は全員でニコリと恒例の記念写真を撮らせていただきました。予防歯科臨床見学セミナーも早いもので3年目を迎え、現在まで北は北海道から南は九州まで50件程の医院が見学にお越しになっています。

見学と言ってもただ見てもらうだけではなく、それぞれの職種の方々が現場のスタッフについて On the Job Training として臨床の現場を学んでいただきます。また、参加者の皆さんに模擬患者となって初診対応も体験してもらいます。予防歯科のエッセンスを診療や診療室で患者さんに反映させるためのAtoZを学んでいただきます。最大の魅力はドリルフリーゾーンでの診療の実際をご覧になっていただくことで、イメージが具体的になり各々の方が今後の行動における基準ができることにあります。
特に歯科衛生士は、担当制での予防臨床はもちろん、時間の有効活用方法や、カルテ、サブカルテのSOAP記載方法、
患者マネジメント、医療コミュニケーション 行動変容アプローチ、
リスクアセスメントやリスクリダクションの考え方の基本がわかるようになります。
実践に役立つことができると自信を持ってオススメできます。
熱心な医院は、複数回お越しいただいたり、予防推進リーダー役の衛生士を短期出張派遣してこられます。


私の行動目標の一つに、地域の核となるメインテナンス中心のオーラルヘルスデンタルセンター(患者中心の予防歯科)を創ることがあります。当時の勤務医たちは、教えを忠実に守り、素晴らしいデンタルクリニックを短期間で作り上げています。

私たち自身も日々学習し、学ばせていただき、臨床のブラッシュアップを行っていきたいと思います。

 

 

 

自由診療のカンファレンス(症例検討会)

月曜日はDr、DH、DAのメンバーで自由診療についてのカンファレンスを行っています。

今日の1症例目はDrより「審美修復における歯肉退縮の臨床的検討」です

なぜ歯肉退縮が起こってしまったのか、原因を追究し適切なリカバリー方法を検討しました
臨床において、その時点で持てるポテンシャルを発揮しても
結果的に医療者と患者さん双方の望む結果にならない場合が往往にして起こります。
その場合、真摯に症例とう

2症例目はDHより「オーラルリハビリテーションにおけるステップバイステップ」です

全顎的治療においては何を優先し進めていくべきについて、方法論を共有しました。

 

3症例目はDHより「メンテナンス中の症状のない根尖性歯周炎の推移」

長期にわたるメインテナンス患者の症状のない根尖性歯周炎をどのタイミングで治療加入を促すべきかについて検討しました。

次回はまた、月曜日実施予定です。

2019/6/6 「CAMBRA診療フロー」in 上野

2019年6月6日に上野のヨシダ本社にて「CAMBRA診療フロー編」が開催され、当院から歯科衛生士の有渡根、佐久間、受付として長谷川の3人が講師として参加しました。

当セミナーの特色としては、CAMBRAを医院のシステムに取り入れるために受付から予防計画の提案までライブデモを体験しながら学んでいただきます。

今回は、過去に基礎編、臨床編を受講し、今回総仕上げとして全スタッフで参加の医院や今後新規開業に向け導入を検討している医院、医院の代表の衛生士さんが単独で参加している、、などと様々でしたが、どの方にも満足いただける内容を用意致しました。

 

プログラムは以下の通りです。

1.CAMBRA概論

CAMBRA基礎、考え方を説明し、まずは概要を御理解いただきます。

2.初診時の受付の電話対応

受付ヒアリングチャートを用いて、患者にどんなことをヒアリングし、どんな説明をすればいいのかを学びます。

3.歯科衛生士による問診,医療面接とCAMBRA導入

参加者さんに模擬患者になってもらい、症例に応じたCAMBRA導入の説明の仕方を学びます。

4.カリスクリーンの使用方法

相互実習を行い、正確な検査方法を学びます。

5.症例による治療計画の立案と提案方法

症例よりCRAフォームの記載し、リスクに分けた処方方法を学びます。

6.質疑応答

 

少人数制で随時麻生及びヨシダのスタッフが席を回っていますので、最後の質疑応答はいつも質問がないぐらい、充実した内容だったと自負しております。

なお、当時は歯科ポータブルサイトDentwave の取材の方も参加され、HPに掲載されるとのことでしたので過去の記事を含め、是非ご閲覧ください。

 

現在、年に数回東京と大阪で開催しておりますのでご興味のある方は是非ご参加ください。

よろしくお願いします。

 

個々にプログラム化された衛生士教育育成システムについて

 当院では、予防 メインテナンス診療の専任衛生士として活躍できるように、先輩衛生士、歯科医師、スタッフが連携して歯科衛生士教育を行っています。

新卒、既卒、育児が落ち着き社会復帰される方など臨床経験は様々ですが、
歯科衛生士として患者を担当できるまでプログラム化された教育システムがあり計画的にスキルアップしていくことができます。1ヵ月後、3ヵ月後、半年後と教育の目標を決め、評価をしながら知識の習得、技術の向上を図っていきます。


教育を進める際は、各項目で細かく評価到達基準があり、どの程度疾患の理解できているのか?主要な疾患の病態把握のための科学的診査、臨床診査が行えるか?歯科医師と一緒に診断や、予後の判断ができるか?規格で口腔内規格写真やレントゲンが撮影できるのか?など自己評価し足りない部分は知識の補填や練習など行います。このような衛生士を目指すには、まず自分がなりたい衛生士像をイメージしておくことが大事です。


また、教育後には教育担当者(チューター)が客観的に評価し改善点を抽出し、再教育が必要な場合は補講を行い、練習を積み上げていきます。概ね2年は基礎的な教育訓練が必要になります。
これらの教育ステップを踏み
継続して改善を図っていくことで歯科衛生士のレベルの標準化を目指しています。
歯科衛生士の臨床能力を高いレベルで標準化することができれば、誰がどの患者さんを担当しても同じクオリティで診療することができ、患者さんの満足度にも繋がると考えています。

このことは医院運営上にもメリットがあります。産休、育休で現場を一時的に離れても、患者さんを分散でき、また復帰に合わせて患者さんも担当衛生士に帰結することができます。
麻生歯科では、現在育休取得中の衛生士が4名おりますが、かような標準化により衛生士層が厚いので月間定期管理患者数や医業収入も下がることなく運営できています。