予防歯科から健康歯科へ

近年、未病の概念が普及されつつあり、医科では糖尿病予防や血管疾患予防のような生活習慣病への未然の発症予防の取り組みが浸透されつつあります。

私たち歯科の疾患も大半が生活習慣病であり発症は生活習慣の改善で未然に防げる病気が多くあり、歯科医院において診療の中に生活習慣指導を取り入れている医院も増えてきていると思います。

そういった医院は、口から食事をするための口腔の機能を向上させた上で、より健康になるためのヘルスプロモーションを実践し、健康な患者さんを作り上げていくことの大切さを感じて日々診療に取り組まれていることと思います。

麻生キッズでも歯が生えた始めた頃から受診してもらう事で未然に防げる様々な疾患に対し、早期に対策を講じ、ヘルスプロモーションに繋げています。当院においては、管理栄養士を通して患者さんへの健康栄養指導をしていく取り組みを企画し進めています。この書籍の中にはそのような健康づくりへの対策が記載されています。益々の口腔からの健康発育への糸口を見い出す事が出来そうです。

歯科からのヘルスプロモーションはこの令和の時代に、歯科界のより一層の広がりを持たせる事のできる着目すべき分野だと思われます。

キッズデンタルパークの風景

歯医者さんってどんなイメージですか?

こわいとか行きたくない場所とか多くの子供からあがると思います。

麻生キッズデンタルパークはそんなイメージを覆すようなとっても楽しく明るい待合室になっています。

モチベーションも上がり、さらに楽しく、健康に近づくことができるなんて一石二鳥ですね!

可愛らしい待合室はいつも初めてみる方の感動を生んでいます!

第4回顎顔面矯正勉強会

4  顎顔面矯正勉強会2019.06.16

日常の小児顎顔面矯正の、臨床のアップデートのために御茶ノ水で勉強会に参加しました。

今回の講師は同じ静岡県の磐田市の渡部先生が日常の臨床での応用と実習を教えてくださいました。ダウン症の女の子の治療もなさったとの事、大変勉強になりました。

やはり小児矯正に関わっていると、個々の成長発育や混合歯列期による脱落をいかに利用しての矯正していくか、トラブルシューテングなども、再確認できました。

極端なやり方の矯正ですが、非抜歯やディスキングのなく歯軸が整うという顎顔面矯正。

先生の情熱と、どんと構えたおおらかさなんだなあーと感じた一日でした。

ASOKIDSっ子の無限の可能性のために真心こめて技工製作に励みたいと思います。

栄養の知識 〜今後の栄養セミナーにむけて〜

「歯科医療に活かす栄養とサプリメントの知恵」

との演目にてヘルシーパス社長田村忠司氏に麻生キッズデンタルパークのセミナー室にてスタッフ向けセミナーを講演をしていただきました。

今日本人の栄養状態はあまり良くない状態にあるとのことで、

特に今後出産をする可能性のある20歳代の栄養状態は特に深刻とのことです。

加工食品や外食の機会が多く、加工食品等は、純水や高度に精製した油脂を使用しているため、食材に栄養素が溶け出し、残っていないようです。

そのため推定平均必要量に満ちておらず今後健康障害が生じるのではないかと言われています。

 

そのため、まず働く従業員が健康であり続けることができるよう、また、この健康観を患者さんに伝えていくことができるように医療機関ゆえの科学的な根拠に基づいた栄養バランスの話を勉強することができました。

今後仕事を行う上でも健康であり続けることは大切なため自らが健康の維持管理ができるよう栄養状態のセルフケアができるように律し、氾濫している情報の中から、より確からしさを追求し選択していきたいと思います。

シーラント

 

当院では、CAMBRAのリスク評価に基づいて、乳臼歯

萌出直後の6歳臼歯等にシーラントを行っています。

〜ラバーダム防湿を行ってシーラント処置後の状態〜

シーラントはラバーダム防湿を行い、グラスアイオノマーセメントFuji7を使用します。

グラスアイオノマーセメントの特性である、歯質との接着性やフッ素徐放性など、操作性や裂溝部への流動性も含めて、最適な材料であると考えられます。その後のホームケアにおいて使用するフッ化物配合歯磨剤やフッ化物洗口液からのリチャージも期待できると考えています。シーラント処置後もリスクに応じた、メインテナンス期間で、定期管理することにより、疾患の発症を抑制し、健康な口腔を維持管理できる事が可能になります。

Fバーニッシュもよいプロダクツがありますのでまたの機会にレポートさせていただきます。

〜シーラント処置中〜

 

小児からの早期う蝕予防

厚生労働省が実施する「21世紀出世維持縦断調査」では過去1年間のむし歯治療を受けた割合を2歳半(6.9%)、3歳半、4歳半、5歳半(36.2%)で調査した結果が出ています。う歯は2歳半の6.9%から、5歳半の36.2%に大幅に上昇しています。より低年齢からの予防が重要です。

当院ではキャンブラ(う蝕予防の管理方法)を使用し患者さんの口腔管理を行っています。プロトコル化されているので患者さんにも術者の私たちにも解りやすいく指導しやすいです。そして当院ではすべて永久歯列になったとき「歯列も綺麗でう蝕ゼロ」を目標にしています。

未就学児の場合、小児を取り巻く生活環境がう蝕に大きく関わることがEBM勉強会で確認できました。6歳未満の小児は保護者の傘下にあるため保護者の健康管理に関する知識によりう蝕罹患率に関わります。保護者の方からお子さんまでご家族みんなで健康な口腔内を維持して頂くためのお手伝いができたらと思っています。

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食事アンケート~患者さんの食生活を知るために~

当院で行っているむし歯リスク判定『CAMBRA』では、食事も判定項目に含まれます。

それでは、患者さんの普段の食生活を知るにはどうしているのかというと、『食事アンケート』という物に協力してもらっています。

朝起きてから寝るまでの間、何時に何をどのくらいの時間で食べたのかを記入してもらいます。
これを基にむし歯ができやすい食生活をしていないか、変えた方がいい部分はないかを管理栄養士の資格を持つスタッフの意見を聞いたりしながら、患者さんへお伝えしていきます。
また、小児では食事内容からきちんと顎を使って噛んでいるかなど、口腔内全体の機能発育についても考えます。
あまり噛まずに食べる子どもが増えている現代、歯並びにとって良い影響を与えてあげられるような食事の提案も大切です。

アンケートから現在だけでなく未来を見据えた予防を考えられるよう、日々心掛けています。

規格性の高い口腔内写真撮影は患者さんのために

当院では、規格性のある口腔内写真撮影をとても大事にしています。なぜならば、口腔内のリスク管理をしていく上で重要なツールの一つだと考えているからです。

CANBRA(リスク評価)の中で、目視可能なう窩、エナメル質の脱灰、歯面上のホワイトスポットを診る項目がありますが、これらの情報は、写真を通して説明することで多くの人にとって理解しやすいものだと思います現状把握以前との状態の変化を知る、またそこから患者自身の気づきとなり健康を維持していくためのレベルの高いセルフケアのための行動変容につながっていくものと考えます。わたし達としても、以前との変化の有無を継続して診ることが可能であり、患者側の成果を伝えやすくモチベーションコントロールがしやすくなります。口腔内写真の双方における役割は大きいのではないでしょうか。今後も患者さんのためなる写真を撮影していきたいと思います。

リスクを知るための細菌検査

むし歯は幾つかの原因が重なって起き、その中の一つとして細菌が挙げられます。
そのため、当院では初めて来院された患者さんに対して、口腔内のリスクを知る為の細菌検査を行っています。
未就学児では、むし歯の原因菌であるミュータンス菌
小学生以上では、細菌の活動性を数値化するカリスクリーンや唾液量、唾液緩衝能、ラクトバチラス菌、ミュータンス菌と年齢によって検査項目は異なります。
細菌検査は1度だけではなく、患者さんのリスクの変動を見る為に期間を定めて行っています。
それにより、患者さんの行動変容を目に見えたもので評価することができます。
検査は口腔内細菌が居るか居ないかではなく、存在する細菌をいかに抑制できるか、一人一人にあった予防策が提案できるようにするために実施しています。
その後、患者さんに寄り添った予防計画を担当歯科衛生士が歯科医師と相談し、説明します。
患者さんにより良い予防計画を提案できるように、詳しい家庭での状況を聞き取れるような問診の取り方、専門的な知識の向上を日々心がけていきたいと思います。

健康な子どもたちを育てていくために 〜お母さんの栄養を通じた子どもの成長〜 を開催します!

科学的根拠(エビデンス)に裏づけされた最高の健康を手に入れるためのパスポート(エビデンスサプリ)をとしてサプリメントを提供されている医療機関専用サプリメントメーカーの株式会社ヘルシーパスさんと口腔を通じた子どもたちの心身の発達を守り育てる麻生キッズデンタルパークがお母さん方を対象にセミナーを定期開催するためのミーティングをおこないました。

株式会社ヘルシーパスの田村社長、管理栄養士の福地さんにお越しいただき当院の歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士、栄養士が参加し、現代でイキイキと生活していくために今後お母さんたちに提供したいことをおはなししました。

健康な子どもたちを育てていくためにはまずは子どもと時間を過ごすことが多いお母さんたちの元気!と考え6月からセミナーを開始いたします。

 

第1回目は「元気なおかあさんでいるために」

乳歯列が完成するまえのお子さんを持っているお母さん方もしっかりとした栄養補給をしてもらい、大切なお子さんの成長をよりよいものにするために実践できること。また、現在の状態を把握し日常生活にとりいれていけることをお伝えします。

 

第2回目は「—1歳からの身体づくり」

むし歯の細菌感染もー1歳からおこなうように妊娠期の栄養が生まれた子どもたちに左右します。そのために、いまだからこそやらないといけない栄養補給についてお伝えします。

 

第3回目は「いつまでもキラキラした女性でいるために」

出産をへて、仕事、家事、育児を同時進行に忙しい生活をしているお母さんたちに元気で健康でいてもらえるような栄養補給のお話です。家族の笑顔、健康を守るお母さんに必要な栄養バランスについてお伝えします。

 

毎日家事に育児に大忙しのお母さん!令和の時代に変わりライフスタイルが変化している今イキイキと健康に生活していく方法を一緒に勉強していきましょう!